2019年12月末をもってパフォーマンスグループ「AAA」を脱退した歌手・浦田直也。ファンの意に反するかたちでSNSを再開させ、多くの批判を招いている。

 浦田は1月28日、ツイッターやインスタグラムを更新。「空」と題して、「見上げた空のように素直に生きてゆけるのならば 止まない雨はないって言葉信じて生きてくだけで 強く前に進めば陽が射す明日が来るのだから 逃げない やめない 終わらない 居場所をみつけるよ」と綴った。

 AAA脱退を経てSNS投稿を再開した浦田だが、“謝罪”のないメッセージに幻滅したファンは多い。浦田といえば真っ先に思い出されるのは、19年4月に面識のない女性に暴力を振るったとして逮捕された事件だろう(のちに不起訴)。所属事務所のエイベックス・マネジメントから無期限謹慎処分を受け、直後に開催予定だった「urata naoya 10th Anniversary Party」も全公演が中止となった。

 浦田による暴行事件はファンに衝撃を与え、AAAメンバーそれぞれが謝罪コメントを発表した。

宇野実彩子はインスタグラムで謝罪するとともに、「私にできることは何かをしっかりと考え、精一杯努めて参りたいと思います」とコメント。また與真司郎も「正直、今は僕自身も混乱しています。どうか見守っていただければ」と率直な思いを綴るなど、メンバーにも多大な影響をもたらした。

 さらにAAA公式サイトでは昨年12月31日、謹慎処分の解除とともに浦田のグループ脱退を報告。浦田の謝罪コメントも掲載し、「AAAのメンバーでいられたこと、一緒に夢を叶えてきた仲間に出会えたことは僕の人生で一番の宝物」と記されていた。そんな経緯を辿った浦田だが、突如再開されたSNS投稿にネット上では怒りの声が続出。

「自己陶酔ポエムよりも、あらためてファンに謝罪するのが先でしょう」「自分の立場と価値を勘違いしている」「自分で“逃げない”と書いているのにファンから逃げてますよね」と厳しい意見が並んだ。

 また、浦田の脱退から1カ月たたずにAAAの活動休止が告知されたことも、ファンの怒りに拍車をかけた様子。公式サイトの発表によると、グループとしての活動は2020年12月31日まで。なお、グループの在り方やソロ活動について、16年からメンバー全員で協議されていたという。その一方でファンからは、「タイミング的に、浦田直也の事件と脱退が影響しているとしか思えない」という指摘も目立つ。

 ソロアーティストとして活動を続けていくという浦田だが、ファンと正面から向き合えなければ、ますます支持を失ってしまうのではないだろうか。

(文=編集部)