ソフトバンク、行き詰まり、財務内容へ懸念広がる…投資先企業の経営が急速に同時悪化

 投資家の間で、ソフトバンクグループ(SBG)の業績と財務内容への懸念が高まっている。多額の投資によって成長を実現する、同社のビジネスモデルの実力が問われているといえる。

 昨年、SBGは米シェアオフィス大手ウィーカンパニーの新規株式公開(IPO)の延期などで多額の損失が発生した。また、世界中で新型コロナウイルスの感染が拡大し、SBGの投資先企業の経営が急速に悪化している。

 最大の問題は、いつ新型コロナウイルスの感染がピークを打ち、収束に向かうかだ。新型コロナウイルスの感染拡大によって、2020年の世界経済全体の成長率はマイナスに陥る可能性がある。比較的短期間で感染の影響が収まったとしても、短期的にV字回復は期待しづらい。逆に、感染が長期化すれば世界経済にはより深刻な影響があるだろう。先行きの不確実性が急速に高まるなか、業績、財務内容、信用力などの下振れリスクにどう対応するか、SBGの経営は重要な局面を迎えている。

SBGの利得確保の遅れ

 昨年以降、SBGが高値で資産を取得し、結果的に利得の確保(利食い)が遅れていると懸念する市場参加者が徐々に出始めた。投資によって利得を手に入れるためには、株式などに安値で投資し、価格が上昇したところで徐々に売却することが重要だ。当初、SBGは創業者である孫正義会長兼社長の指揮の下でこの投資の哲学を徹底していたように見えた。

 SBGでは、孫氏がアニマルスピリットあふれる企業家を発掘し、かなり初期段階から投資を行ってきた。よい例が中国のIT大手アリババ・グループだ。孫氏は創業の初期段階でネットワークテクノロジーの革新性に惹かれたジャック・マーの企業家としての資質を見抜いた。孫氏の“眼力”を頼りにSBGはアリババに出資し、その後の成長や株価の上昇などを通して莫大な利得を手に入れた。未上場企業への投資は、安値で投資を行う良い例といえる。アリババの株価上昇などは、SBGの業績と財務を支える大きな柱の一つにまで成長した。


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2020年4月4日の経済記事

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