誕生から約30年以上もの月日を経て、今や我々の生活の一部ともいえる存在になった100円ショップ。「ダイソー」「セリア」らに並ぶ業界四天王の一角を担っているのが「キャンドゥ」だ。
庶民派なイメージから、シンプルかつモダンな企業へのイメージ転換から早数年。男女を問わないスタイリッシュなデザイン性が受け、その年商は2019年11月末時点で、前年比の約707億円から712億9700万円に成長を果たしている。
そんなキャンドゥは、暑さ厳しくなりつつある今年の夏も充実した新商品を続々と展開している。今回も例年同様、「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」がそんな商品たちを独自にリサーチ。「この夏、買うべきキャンドゥのおすすめグッズ5選」を選び抜いた。お買い物の参考になれば幸いである。
デジカメ・スマートフォン用三脚スタンド/110円(税込、以下同)新型コロナウイルスの感染拡大で、世界の仕事や飲み会のスタイルは自宅からのリモートにシフトしつつある。必然的にスマホのカメラ機能を使う機会が増えたという人も多いはずだが、周辺グッズを準備する時間も十分に取れなかったことだろう。それなら今からでも、キャンドゥの「デジカメ・スマートフォン用三脚スタンド」の購入を検討してみてはいかがだろうか。
一体何が便利なのかというと、このアイテムを使えばPCが置けない狭いテーブルの上からでもオンライン会議や飲み会が難なくできてしまうのだ。もともとは動画撮影用の高コスパな三脚なのだが、この使い方がイチオシだ。
ただ一点、スマホを固定するときは別売りの「スマートフォンホルダー」が必要になることには注意してほしい。
日本の夏は、暑さもさることながらその湿度が厄介だ。部屋の温度には注意しやすい割に、湿度にまではなかなか気を配れないことも多く、熱が部屋中にこもり、あわや熱中症なんて事態は決して珍しくない。そんなこの季節にぜひともオススメしたいのが、このキャンドゥの「温湿度計」だ。
大きな針の温度計と、小さな針の湿度計が合わさった、モノトーンのシンプルなデザインの本品。インテリアを選ばないうえ、なんだかスマートな印象さえ与えられる気がする。注目すべきはデザインだけでない。壁掛けもできるうえ、底部がフラットなのでテーブルなどにそのまま置いておくこともできる。使い勝手がいいのも嬉しいポイントだ。
住宅設備販売のサンワカンパニーによれば、室内の湿度は40~60%が適切とされており、それ以下になると肌荒れやウイルスへの感染の危険性も増えるのだという。逆にそれ以上になると熱中症やカビなどの繁殖を誘発してしまうそうだ。
蒸し暑く寝苦しい日本の夏。熱中症が怖いとはいえ、エアコンや扇風機の付けっ放しは翌日の体調不良につながりかねないものだ。そんな熱帯夜の暑さ対策に一役買ってくれるのが、この「クールヘッドバンド保冷剤付」だ。
たっぷり入った専用の保冷剤を冷凍庫で3時間ほど冷却したのち、ヘッドバンドのポケット部分に差し込んでから装着すれば、ほどよい冷たさがじんわりと広がり実に心地よい。ともするとカチカチになってしまう保冷剤も、冷たさは保ちながら柔らかいままなので、着け心地も抜群だ。
また本品、底部が鼻の形にカットされているので、ヘッドバンドとしてだけでなくアイマスクとしても使用することが可能。リモートワークの合間に少し目を休ませる時などにも重宝しそうな、コストパフォーマンスの高い一品だ。
アルミアイスクリームスプーン/110円暑い季節の喜びといえば、キンキンに冷えたアイスクリームを味わう瞬間だろう。しかし、そんな場面で頭を悩ましがちなのが、そのアイスの硬さ。冷やしすぎて硬くなったアイスは木のヘラだけでなく、一般的なスプーンでも掬うのにかなり難儀しがちだ。
そんなときこそ、この「アルミアイスクリームスプーン」を使ってみてほしい。
その秘密はアルミニウム製の材質にある。このアルミニウム、熱伝導率がかなり高い金属なので手に持つと人体の体温がスムーズに伝わり、アイスの表面をほどよく溶かしてくれるのだ。人肌でカップ全体を温めて溶かす必要はなくなり、食べる箇所のみを溶かすことができるというだけで有難い。持っておくといないとでは“アイスタイム”の快適さが変わってくる、小粋なアイテムと言えるだろう。
畳スリッパ 小紋柄/110円最後に紹介したいのが、今回イチオシのこのアイテム。蒸し蒸しする日本の夏の足元の救世主「畳スリッパ 小紋柄」だ。
冬から夏にかけて意外と衣替えを忘れがちなのがスリッパ。「たかが足元」と思いきや、思っている以上に“暑さの体感”を左右するものだ。この商品は、蒸し暑い日本の夏にはぴったりで、じっとりとかいた汗をほどよく吸ってくれ、通気性も良好。足元がベタつかずに済むのだ。
そのデザインもカラフル過ぎない“和モダン”な印象で、畳素材が夏らしさも感じさせてくれる。
キャンドゥのこの夏の新商品、いかがだったろうか。これほど高機能なのに、すべて110円というのだから、昨今の100均は侮れない。今回選んだもの以外にも、買って損なしのアイテムはまだまだある。ぜひ店頭で掘り出し物を探し当ててみてほしい。
(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio)