1990年代から2000年代初頭にかけて爆発的な人気を誇り、現在も大御所ロックバンドとして精力的に活動を続けるGLAY。そのフロントマンであるTERUの発言に注目が集まっている。
TERUは19日、SNSのTwitterで自身のアカウントを更新。今月の12日にYouTubeのGLAY公式チャンネルにて公開された『GLAY野外無観客ライブ in 函館・恵山』という動画について、意見を求めるコメントを発した。
「この動画は、北海道函館市の自然公園で行われた無観客ライブの様子を撮影したものでしたが、許可を得ずにステージを設置していた疑いがあるとして、北海道がこの動画の制作会社に対し行政指導する方針であることが18日に明らかにされていました。
TERUはこの動画について、【北海道庁からご指摘頂いた『無許可』で製作会社が行政指導を受けるのであれば、恵山でのライブ映像の配信は不適切な映像として停止すべきだと思うのですが、どうなんでしょうか? このまま配信してても良いものなのでしょうか?】と投稿。当事者のアーティスト本人がTwitterで『どうなんでしょうか?』と公然と対応策への問いを投げかける……という能天気ぶりに、呆れる声が上がっていたのです。
さらにTERUはその1時間後、『北海道庁に確認を取ってもらいますね』とTwitterに投稿、今回行政指導をすると表明した北海道庁に直接問い合わせる意向を示し、さらなる失笑を買っていましたね」(芸能ライター)
「商品としてちゃんと届けられるようなクオリティ」に自らミソを付けてしまった19日夕刻現在、この動画はいまだ配信され視聴が可能となっている。また、FNNプライムオンライン19日午後の報道によればGLAYの所属事務所ラバーソウルは、「制作会社は、北海道側にドローンの撮影許可を受けに行った際、ステージの設置についても伝えたが、必要な手続きについて説明がなく、問題はないと思い、書類を提出しなかった。認識の相違があった」とコメントした模様だ。
対してファンの側の認識はどうなのか。
この件についてTERUのTwitter投稿へのリツイートでは、「消さないでほしい」「可能な限り残しておいてほしい」などファンと思しき人々からの声が殺到。一方で、「とりあえず消したほうがいいに決まってる」「正式な許可が下りるまでは公開するべきではない」などといった声も散見された。
「そもそもこのライブ動画は、同じく12日に発売されたバンドGLAY通算58枚目のシングル『G4・2020』に合わせたもの。
『商品としてちゃんと届けられるようなクオリティを保って、お金を発生させることを意識していますね』としていました。今回のYouTubeの動画は19日時点で47万回以上再生されているため、ある程度の広告収入は見込めるにせよ、許可取りという初歩的なミスによって、このインタビューでいうところの“クオリティ”にミソを付ける自体となったのは、なんとも皮肉な話ですね」(同・芸能ライター)
航空会社にクレーム、知人男性の下半身を意図せず露出……SNSで失敗続きのTERU今回の件では、TERU自身にも批判が集まっているのは前述の通り。
「いい年して、問題の起きた動画の公開の可否をネットで聞くのはちょっとどうかと思う」「一般常識や社会通念に照らし合わせて考えればわかることなのでは?」等々の声が多いのだが、これに対して前出の芸能ライターは以下のように続ける。
「実はTERUは、こうした少し“天然”気味のコメントが多いことでも知られているんです。2019年1月には、自身が搭乗予定となっていた飛行機が除雪などの理由で遅延したことについて、『どんな理由があるのか? 理解できないが』『ちゃんとアナウンスしてくれないのは困る』などとTwitterで発言。『クレーマーのようだ』『怒っても仕方がないことだろう』などの批判を浴びていました。
さらに翌2月には、自身のインスタグラムのライブ機能を使って知人男性の入浴シーンを配信したものの、下腹部が丸見えとなってしまう事態に。この際にもかなりの批判が集中していましたね。こうした件を今回の問題と絡めて、『TERUはSNSを始めたことでがっかりさせられた芸能人のひとり』『やはりTERUにTwitterで喋らせるのは悪手だな』という声もネットでは見られます」(同・芸能ライター)
過去の発言から、一部からは“炎上キャラ”認定されている模様のTERU。ファンから見ればそれも“ご愛嬌”のひとつなのかもしれないが、ことが「行政指導」というおおごととなってしまった以上、それだけで済む問題とはならなかったようである。
(文=編集部)