11月9日放送の『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)に、AKB48の高橋みなみが出演した。この日の同番組は、「ハロウィンを徹底調査」として、漫画家の蛭子能収がハロウィン当日の東京・渋谷と六本木をレポートする様子が放送された。



 蛭子の「ハロウィンはナンパしやすく、友達をつくりやすいから盛り上がっている」という結論に、高橋は「出会いの場にはなりますよね」「(衣装を)着ているので、いつもの自分と違う自分になれる。スター感覚というか」とコメントした。

 さらに、漫画の話題の際には、高橋の自宅の本棚が公開され、『ONE PIECE』(集英社)や『SLAM DUNK』(同)などの少年漫画がズラリと並んでいる様子が映し出されていた。

「気になるものは、ジャケ買いというか、表紙が好きな絵だったりすると買う」という高橋は、「今まで単行本が一番売れた漫画は?」という質問に「『ONE PIECE』」と即答、「『SLAM DUNK』『ONE PIECE』は世代問わず、お父さんも子供も読める漫画なので、会話の糸口にもなる」と、人気漫画の効用について説明する一幕もあった。テレビ局関係者が語る。

「視聴者からは、『ビートたけし、大竹まことと並んで座っていても、まったく遜色ない』『違和感ゼロ』と、高橋の“大物感”に感服するような声もありました。また、バランスの取れたコメントを瞬時にまとめる力はさすがです。

『TVタックル』は、テーマによってはモデルやグラビアアイドルが出演することもありますが、政治経済や世相について、論客たちが激しい論戦を繰り広げることも多い社会派の番組です。最近は『若者の代弁者』『社会学者化している』といわれる高橋だけに、このタイミングでの同番組出演は、12月に控える卒業後の地歩を固めているような気もします」

 高橋といえば、今年9月放送の『クローズアップ現代』(NHK)に「若者のリーダー」として出演、戦争や年金について論じたことが「もはや政治家」と話題になった。また、3月には『いじめをノックアウト』(NHK Eテレ)で小学校6年生を相手に特別授業を展開するなど、アイドルらしからぬ言動を見せている。

●抜群の自己プロデュース能力で「名将」に

 2005年に1期生としてAKBに加入後、12年8月から総監督としてAKBグループを引っ張ってきた高橋は、年内で卒業することを発表しており、卒業後の動向に注目が集まっている。

「ソロのタレントとして活躍し続けるのは難しいことを見越して、芸能界を引退、卒業後はグループのマネジメントや運営など裏方の仕事に徹するとの見方もあります。
高橋は、12年に母親が少年にわいせつ行為を行ったとして逮捕される事件があり、高橋自身のイメージ急落も心配されました。しかし、その後も抜群のリーダーシップでグループを牽引し、『選抜総選挙』の際のスピーチは毎年話題になります。

 結果的に、今の高橋には『名将』『理想のリーダー』といったイメージが定着しており、自己プロデュース能力の高さに定評があります。そういった自分の立ち位置を客観的に見極めた結果、卒業後はプロデューサーとしての手腕を発揮する可能性も十分にあるでしょう」(前出の関係者)

 12月24日には、初の著書『リーダー論』(講談社)を出版する高橋。卒業後は、自己啓発書やビジネス書の執筆にも精力的に取り組むのだろうか。
(文=編集部)

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