ジャニーズ事務所による「SMAP解散発表」をめぐり、波紋が広がっている――。
14日未明にマスコミ各社にFAXが送られ、世間に対しては公式サイト「Johnny's net」上で「お知らせ」というかたちで12月31日をもって解散することが報告されたが、その“ジャニーズの言い分”に批判が寄せられている。
「今年1月に独立騒動が明るみになって以降、SMAPメンバー内で唯一のジャニーズ残留派・木村拓哉のイメージは低下。ジャニーズとしては木村を悪者にしたくなかったはずですが、世間には“木村=裏切り者”という見方が定着していきました」(芸能記者)
そんななか、ついに解散が発表された。9月の契約更新は行われるため、少なくとも今後約1年間は5人ともジャニーズのタレントとして活動するとみられるが、SMAPというグループ自体は大みそかで消滅する。
ジャニーズは、「グループ活動を暫く休むことを提案致しましたが、メンバー数名より『休むより解散したい』という希望が出た」「全員一致の意見ではないものの解散したいと考えるメンバーがいる状況でのグループ活動は難しいと判断」などと発表。
「この文面は、記者の間でも呆れられています。“メンバー数名”についても明らかに木村以外の独立派メンバーを指すことがわかり、『責任のなすりつけ』が見え見え。こうした愚行に、世間も冷めるばかりです」(同)
●「“痛い”キムタクは見たくない」
今回の一連の解散をめぐる動きについて、一般のファンはどのように受け止めているのだろうか。40代主婦は語る。
「キムタクにも事情はあったのでしょうが、やはりあの時に5人揃って独立していれば……と思ってしまう。だから解散は『やっぱりね』という感じです。残り1年、キムタク以外の4人が“飼い殺し”状態にならないか心配ですが、そんな対応は絶対に視聴者にも伝わると思います。すでにジャニーズに対する世間の不信感は強まっているし、SMAPの解散と同時に事務所も衰退していくのではないでしょうか」
さらに、地方在住の40代女性は語る。
「ジャニーズは体制を見直すべき。そもそも、40歳前後の男性が自分の意思で会社から独立することは悪いことではない。芸能界とはいえ、たとえばモーニング娘。やAKB48だって、メンバーの卒業は普通のこと。宝塚歌劇団のスターたちも、退団してそれぞれの活動に切り替えています。ジャニーズはいつまでもタレントを結婚させないし、“過去のスター”が後輩と番組やコンサートで共演することもあるけど、正直シラケます。長年のファンはいるのでしょうが、若い世代からすれば『誰?』という感じです。今後はキムタクが近藤真彦や東山紀之のような路線で売られていく気がして、そんな“痛い”キムタクは見たくありません」
一方で、都内の40代男性は語る。
「以前、(香取)慎吾ちゃんがドラマの打ち上げで『自殺するかも』と口にしていたと報じられていたので、情熱を失った彼の今後が心配です。また、僕は“裏切り者”とされているキムタクのことも気になる。一見、キムタク以外の4人がジャニーズに圧力を掛けられているようで、実は一番不自由なのはキムタクなのではないでしょうか。この先もずっと会社の言いなりになってしまえば、『本当にそれでいいの?』と思います。
こうした一般の人々の声について、週刊誌記者は語る。
「ジャニーズは各スポーツ紙を使って、『独立を企てた4人を、木村が必死で引き止めてグループ存続のために奔走した』という構図で情報を流しました。しかし、週刊誌やネットメディアの報道により、一旦はメンバー全員で合意した独立話を木村が裏切ったという事実が明らかになってしまい、ジャニーズの情報操作は完全に失敗し、逆に“木村=裏切り者”というイメージを広めてしまいました」
ジャニーズに、世間、さらにはファンの心の声は届いているのだろうか。
(文=編集部)