昨年10月に、ハリウッドスターを目指して今春からニューヨークに活動の拠点を移すことを発表したお笑いコンビ「ピース」の綾部祐二。5日、その綾部が8月中にようやく就労ビザを取得し、本格的に渡米することがわかったとデイリースポーツが報じた。
「語学学校からスタートするのであれば、まずは学生ビザを取得して最初の1~2年は、語学や文化を学ぶことに集中するのも手だと思いますが、本人が移住すると豪語しているところをみると、おそらくワーキング(就労)ビザ、綾部さんの場合はアーティストビザの取得申請をしたのでしょう。しかしビザが下りるのに、メドが立つということはありえません。一度、書類申請をしてしまえば、あとはビザが下りるか下りないか、結果が出るのを待つばかりですから。
綾部さんがおっしゃっている“メド”というのは、おそらく書類をすべて揃え終えて、提出したということでしょう。代理人を介して提出しているはずですから、おそらく代理人から8月中にもと言われているのだと思います。しかし、それはあくまでその代理人の見解であり、100%とは言えません」
関係者によれば、綾部は今年4月上旬には日本での仕事をすべて終了。以後、数回にわたってニューヨークに足を運び、語学学校を探す傍ら、すでに現地にアパートメントを借り、準備は万端だという。現在はまだ都内に在住しており、日用品を揃えるためか、都内の格安家具チェーン店でのその姿を目撃されている。しかし、収入が停滞している現在、家賃や家具などの費用が二重にかかってくることは、負担にならないのだろうか。テレビ局関係者は言う。
「綾部さんは、もともと芸人仲間の中でもケチとして知られるほどで、酒が飲めないこともあって無駄遣いをしません。これまでの貯蓄だけで、派手に浪費しない限り、4~5年は仕事がなくても普通に生活していけるようです」
一部の芸人仲間も、綾部の財布事情について証言する。
「綾部さんはお金を持っているみたいですけど、それでも語学学校の学費や、ビザ取得のための弁護士費用など、普通に生活する以上にお金はかかるわけですよね。もともとケチでしたけど、最近はさらに財布のヒモが堅くなったみたいです。今は時間があるから、前以上に芸人仲間を誘ってご飯に行ったりしていますけど、絶対に先輩しか誘わないんです。だって後輩を誘ったら、自分がおごらないといけないじゃないですか。それを避けるためです」
また、貯蓄はあると話した前出のテレビ局関係者は、綾部の妥協策についてこう語る。
「もし、本当に8月にニューヨークへ移住したとしても、英語ができなければ仕事はありません。いつになったら仕事にありつけるのか、そのタイミング次第では帰国せざるを得ない可能性もあります。要は出稼ぎですが、たとえ移住が失敗に終わっても、『ピース』が解散していなければ、なんとかなるでしょう。綾部さんにとって『ピース』は保険になっているわけです」
米国のワーキングビザは1度申告して却下になってしまうと、再申請して取得するにはさらに多大な時間がかかる上、取得できる可能性が大幅に下がる。そのために当初今春の予定だったところを夏までじっくり時間をかけて、準備を進めてきたのだろう。
忘れたころに話題として浮上する綾部の移住問題。その度にネット上で「まだ日本にいたの?」といった声があがってしまっているが、米国での実績がない彼がドナルド・トランプ政権下で、ワーキングビザを取得し、移住するのだけでもかなりハードルは高い。ハリウッドスターという夢の実現は、困難を極めそうだ。
(文=編集部)