5月に未成年への飲酒強要事件で20日間の活動自粛に入り、キャスターを務めていた報道番組『news every.』(日本テレビ系)への出演を見合わせていたNEWSの小山慶一郎。12月19日放送の同番組内で、その小山の降板が正式に発表された。

事件から約半年が経過し、さらに番組改編期でもないこの時期に突然発表された背景について、テレビ局関係者は語る。

「4月に小山と同じくジャニーズ事務所所属だった山口達也(元TOKIO)が、未成年への強制わいせつ容疑で書類送検され、情報番組『ZIP!』(日本テレビ系)を降板しましたが、その後任MCとしてジャニーズの風間俊介が10月から同番組に出演しています。山口は月曜と水曜のMCを務めており、当初ジャニーズ側はその両枠で自社のタレントを起用するよう要求していましたが、日テレは世論の反発を恐れて水曜枠には俳優の工藤阿須加が起用されました。そしてこの風間の起用は、日テレがジャニーズに小山の『every.』降板を飲んでもらうための交換条件であり、いってみればバーター取引です。

 つまり、10月の時点では小山の降板は決まっていたのですが、風間の『ZIP!』出演決定と同じタイミングで小山の『every.』降板を発表すると、世間から“バーター取引”との批判を浴びかねない。そこで、間隔を空けて小山降板が発表されたというかたちです。今、ジャニーズは、“世間からの見え方“というのを非常に気にしているのです。もっとも、小山が出演を見合わせても『every.』の視聴率にまったく影響がなかったことも、日テレ的には今回の判断に傾いた理由の一つでもあります」

 そんな小山だが、今後の活動はかなり厳しいものになるという。

「小山はわずか20日間の活動自粛期間をへて、すぐに連続テレビドラマ『ゼロ 一攫千金ゲーム』(日テレ系)に出演しましたが、これは事件発覚前から決まっていた仕事だったから。それ以降、NEWSとして音楽番組に出演する以外、地上波で小山の姿を見る機会はほとんどなくなりました。もともと明治大学卒業でキャスターを務める“インテリキャラ”の小山でしたが、飲酒強要事件ではコンパでアホ丸出しのコールを繰り返して乱痴気騒ぎをする音声まで公開され、そのイメージは崩壊。さすがに、小山を単体で起用しようと考えるテレビ局はないですよ」(別のテレビ局関係者)

 そして危機は小山だけではなく、NEWSとしてのグループ全体にもおよびつつあるという。


「12月31日と翌1月1日には京セラドーム大阪という大きな箱で『NEWS LIVE 2018-2019』が行われますが、チケット販売が苦戦しているとも報じられており、チケット売買サイトでは定価の半額以下で投げ売り状態。明らかに人気に陰りがみえ始めていますが、これだけメンバーの不祥事が続けば、当然といえるでしょう。

 現在、NEWSのメンバー全員が揃って出演するテレビ番組は月1回放送のNHK-BSの番組のみ。相変わらず小山・加藤シゲアキコンビと手越祐也の不仲は有名で、手越はグループとしての活動よりも、加入したeスポーツのチームのほうにどっぷりハマっています。小山の人気が今後復活する可能性は低く、いまだに増田貴久は知名度が低いまま。グループとしての存続自体を危ぶむ声も、業界内では聞かれます」

 小山のみならずNEWSも、岐路に立たされているようだ。
(文=編集部)

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