竹内結子が主演を務める連続テレビドラマ『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』(フジテレビ系)の第3話が1月24日に放送され、平均視聴率は前回から0.6ポイント増の6.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だった。大暴落した前回から6%台まで持ち直したものの、相変わらず「内容がクソ」と酷評が続いている。
同ドラマは、鈴木法律事務所で“危機管理チーム”を組んでいる氷見江(竹内)、与田知恵(水川あさみ)、藤枝修二(中川大志)ら弁護士と事務員の真野聖子(斉藤由貴)の4人が、スキャンダルに巻き込まれた依頼者を救い出すという内容が展開される。そのため、危機管理の手法を駆使してトラブルを解決するわけだが、基本的に氷見と与田は「仕事したくない」「早く帰りたい」「遊びたい」というノリだ。
第3話では、ついに殺人事件が起こる。婚約者を殺された女性がクライアントだったのだが、氷見と与田の軽いノリは相変わらずで、被害者の浮気が疑われるような証拠が出てくると「男女の関係100パーあったね~!」とお互いに笑い合う始末。重苦しい空気をつくれというわけではないが、ドラマとはいえ、人の命を粗末に扱っているように見えて少し気分が悪くなってしまった。
とはいえ、テンポの良い展開と女性陣のコミカルな掛け合いは同ドラマの最大の売りである。しかし、実際は「女子3人のからみが好き」「氷見&与田コンビがクセになる」との声がある一方で、「ノリが寒い」「なんか感じ悪いよね」「ストーリーがダメ」との批判も相変わらず多い。
しかも、今回のクライアントはフィギュアスケート選手で、金メダルをめぐる「女性アスリート同士の因縁」「スポーツ界の八百長」「枕営業」などがテーマになっていたため、フィギュアファンから「フィギュアをバカにしてる」「この内容は選手たちに失礼!」「設定がクソすぎる」との批判が殺到した。
1、2話ともに、視聴者からは「実際に起きた事件や騒動を彷彿とさせる」と言われていただけに、「これじゃ過去に体使って金メダル獲った人がいるみたい」「今回の話は不快すぎる」とクレームの声もあがっていた。
しかも、今回は直接的な指示はないものの、藤枝に氷見や与田から「男子フィギュアスケーターと“寝て”情報を得てこい」という圧力もあり、実際に騙されてホテルの部屋まで連れていかれるシーンがあったかと思えば、相手の名前が「フェルナンド」だった。これには、元フィギュアスケーターの安藤美姫と交際していたハビエル・フェルナンデス選手を連想した人も多かったようだ。
フジテレビは全日本フィギュアスケート選手権などの放送も行っているだけに、「フジはもうフィギュアとかかわるな!」と激怒する視聴者もいるという。
(文=絢友ヨシカ/ライター)