歌舞伎役者で俳優の市川海老蔵が、作家・林真理子との対談のなかで「酒ほど無駄なものはない」と発言。過去には破天荒なプライベートをめぐってスキャンダルを連発してきた海老蔵だけに、その発言内容が注目を集めているようだ。



 2人の対談は「週刊朝日」(朝日新聞出版/3月8日号)で行なわれたもの。海老蔵の私生活に切り込むかたちで対談は進行し、林が「遊びに行ったり飲みに行ったりする時間はないんですか」と問いかけた。すると海老蔵は元旦を除いて酒を1滴も飲んでいないと明かし、林から「寂しくないですか」と返されることに。海老蔵は「それが酒ほど無駄なものはないという思考になってるんですよ」と語り、いつも仕事のことを考え“ストイックな生活”をしているという。

 さらに海老蔵は「女の子のいるところ、例えばクラブ」にも行かなくなったと告白し、「おもしろいと思うことの角度が変わった」と表現。林が「カッコいい男盛りの海老蔵さんが女性に興味を失ったなんて」と驚くなか、海老蔵は「若いころはいくら自由にしてもそれほど問題ではなかった」と前置きしつつ、「これだけ世の中の倫理観が厳しくなっていますから」と語っている。

 林が驚くのも無理はなく、海老蔵といえば数多くの女性芸能人との浮き名を流してきた、歌舞伎界のプリンスとして有名。2003年に元交際相手との間に隠し子がいることが発覚し、会見を開いた海老蔵は認知した上で養育費を支払っていると明かした。その後も女優の米倉涼子、佐藤江梨子、高岡早紀らとの交際が相次いで報じられた海老蔵だったが、08年12月にインタビューを受けるかたちでフリーアナウンサーの小林麻央さんと出会い、のちに2人は結婚を前提とした交際を公表し、10年3月に晴れて夫婦となった。

 また、現在は酒を断っているという海老蔵だが、“酒と海老蔵”で思い出されるのは10年11月に起きた飲酒トラブルによる暴行事件だ。海老蔵は顔面を中心に重傷を負ったが、舞台発表会見を体調不良でキャンセルしたにもかかわらず飲み歩いていた事実が発覚。緊急会見を開いた父・市川團十郎が、「本人の自覚のなさに怒りを感じる」と怒りを露わにして話題を呼んだ。
また妻の麻央さんは第1子を妊娠しており、その妻を置いて夜遊びをしていたことでも批判を浴びた。

 海老蔵と麻央さんは2人の子を授かったが、17年6月に麻央さんが乳がんにより死去。海老蔵はシングルファザーとして2人の子を献身的に育てており、そうした状況が海老蔵の生活を変えさせたのかもしれない。
(文=編集部)

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