人気音楽グループ「AAA(トリプルエー)」のリーダー浦田直也容疑者が19日、泥酔状態で都内のコンビニエンスストアで面識のない女性に対し平手打ちを加え、さらに逃げる女性をエレベーター内まで追いかけ、蹴るなどの暴行を加えた疑いで逮捕された。21日には釈放されたが、同日開かれた会見で浦田は「覚えてない」を連呼し、釈放時から打って変わり髪を短くカットして黒髪に染めた理由について「黒いほうがよいかと思いまして」などと発言。

さらに時折うっすらと笑みを浮かべる場面もみられたことに対し、批判の声もあがっている。

 所属事務所のエイベックスは22日、浦田に無期限謹慎処分を科すことを発表したが、テレビ局関係者はいう。

「21日の会見では、浦田の態度から反省の念が微塵も感じられず、完全に逆効果でした。釈放から2時間半後のスピード会見となったわけですが、通常、謝罪会見であれば事前に顧問弁護士なども交えて事務所スタッフとタレント本人が十分に打ち合わせなど準備やリハーサルまでしてから挑むところ、とにかく早く会見をすることを優先し、結果として世間からの批判に油を注ぐことになりました。これでは、謝罪会見の意味がまったくありません。エイベックスもそれほど大きな危機感を持っておらず、会見後に沸いたあまりの批判の大きさに、慌てて無期限謹慎処分という判断を下したようにみえます」

 今回の事件を受け、以前から一部では浦田の酒癖の悪さは知られていたという報道も出ているが、音楽業界関係者は語る。

「エイベックスにとってAAAは今、一番の“事務所押し”アーティストです。稼ぎ頭の安室奈美恵が昨年引退し、浜崎あゆみや倖田來未もかつてほどの勢いはなく、大きくかつ確実に稼げるアーティストが不在の状態。そんななかで、昨年のドームツアーでも30万人以上を動員するなど稼げるグループに成長したAAAは、事務所にとっては貴重な存在なのです。そのため、これまでも浦田に関してお酒がらみの悪い評判があったにもかかわらず、事務所も強く言えずに放任してきた。

 さらに、浦田がエイベックスアーティストのトップである浜崎あゆみの寵愛を受けていることも、浦田に対して誰も何も言えない状況を生んでいたのは確かでしょう。そういう意味では、結果的に浦田の思い上がりを肥大化させ、犯罪という最悪の結果を招いた責任は、事務所にもあるといえます」

 そんな浦田の復帰の可能性について、テレビ局関係者は語る。


「一般女性への暴行に、あのヘラヘラ会見とくれば、復帰は100%ないでしょう。もともと浦田はグループ内でも人気は低く、素行が悪いという噂もありイメージも悪かったので、今回の件をきっかけに浦田を切れるということになれば、長い目で見ればAAAにとっては“再出発”ということで良い方向につながるかもしれませんね」

 酒で14年かけて築き上げたすべてを失った浦田は今、何を思うのだろうか。
(文=編集部)

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