肩の故障でリハビリに励む、中日ドラゴンズ・松坂大輔投手。ところが、チームの練習日にゴルフをしていたことが判明し、「プロとしての自覚のなさに幻滅した」「もうクビでいい」などと非難の声が殺到している。



 松坂がチームから離脱したのは、沖縄キャンプが行われていた2月のこと。ファンに右腕を引っ張られて古傷を痛め、その後リハビリに専念していた。

 そんな松坂がゴルフに興じる姿を報じたのは5月17日発売の週刊誌「FRIDAY」(講談社)で、見出しには「リハビリ中にゴルフ満喫」の文字が躍った。同伴者は日本テレビ上重聡アナウンサーで、2人は高校時代に甲子園で2度対戦した経験を持つ。

 報道によると、松坂自ら球団に連絡を入れ、軽率な行動を謝罪したという。中日の加藤宏幸球団代表は「チームとしてゴルフは禁止していないが、練習日となると問題」と明かし、松坂にペナルティを科したと明かしている。インターネット上では松坂への批判が殺到しており、「手の鑑にもならないベテランですね」「中日に拾ってもらったのに、とんだ裏切り行為」「コンディションを整えていた矢先に離脱して同情していたのに、松坂選手は猛省すべき」「投手不足のチームがなんとか戦っているのに何様なんだろう」といった声が溢れ返った。

 批判が飛び交う一方で、メジャーリーグのダルビッシュ有投手(シカゴ・カブス)はツイッターで「膝とか腰のケガならわかるけど、肩だからゴルフぐらいいいんじゃない? リフレッシュにもなるし」と松坂を擁護した。ファンから疑問の声が寄せられると、「(アメリカでは)全然気にしない」と明かした上で「よっぽど影響が出るようなスポーツならまだしも、肩痛めててゴルフダメは無いと思います。日本は怪我してる時はお酒もダメですが、こっちは関係なく飲んでます」「そもそも日本は怪我している期間の球団内外からの縛りがキツすぎます」と続けてツイートしている。

 そんな声を受けて、一部ファンからも「松坂選手はメジャー時代も長かったし、日本とアメリカで感覚に差があるのかも」「重圧も大きいだろうから気晴らしは必要。反省を踏まえた上で結果を残してほしい」など、大目に見ようといった意見が見られた。


 松坂は失った信頼を取り戻せるのか。ファンとマウンドが待っている。
(文=編集部)

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