天海祐希が主演を務める連続テレビドラマ『緊急取調室』第3シーズン(テレビ朝日系)の第9話が6月13日に放送され、平均視聴率は前回から0.1ポイントアップの12.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だった。

 70分の拡大版で放送された第9話では、初回の冒頭で連続殺人事件の容疑者として取り調べを受けていた北山未亜(吉川愛)が再び登場。

吉川の狂気をはらんだ怪演ぶりに、インターネット上では「吉川愛の演技好き。まだ19歳だって……」「この若い女優さん、演技力すごいなぁ!」と絶賛する声が続出していた。

 一方、ついに緊急事案対応取調班(キントリ)の組織変更が決定された。真壁(天海)たちは、医大キャンパスで同級生を刺殺した容疑で逮捕された藤井卓生(坂東龍汰)の事件を任されることになったが、これが北山の事件と関連があるという。

 調べていくうちに、2人は以前に参加していたキャンプで土砂崩れに巻き込まれており、地元の中学の元校長・染谷巌(吉田鋼太郎)に救出されていたという接点が見つかった。しかし、2人は容疑を否認し、北山は藤井のことも知らないという。

 その一方で、真壁は染谷に話を聞きに行っていた。同じ事故で妻を失っている真壁は、しばらく北山と藤井には会っていないと話していたが、目撃者の証言により、2人が染谷に呼ばれて会いに来ていたことが判明。

 そして、北山は真壁から「藤井が逮捕された」と聞かされると表情が一変。染谷のことも「ジジイ」と呼び方が変わり、染谷から「謝れ! 死んだ人たちに謝れ! ここで! 手をついて頭を下げろ!」と言われたことを話し始めた。その後、染谷と北山がつかみ合いになったことで、染谷が崖から転落。運よく染谷の命は助かったようだが、北山は「でも、あのジジイ死ななかった。
だからね、私の同級生が死んだの」と、同級生殺害に染谷の存在が関係していることを匂わせた。

 だが、北山はうすら笑いをするだけで、その発言の意味までは教えてくれず、真壁に「さぁ、ここで! 手をついて頭を下げろ!」とものすごい剣幕で迫った。

 ネット上では、北山を演じる吉川に「圧巻の演技力」「迫力があって表情とか演技が半端なくて引き込まれた」と絶賛の声が続出。吉川は1月期に放送された深田恭子主演のドラマ『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)にも出演しており、横浜流星演じるピンク頭の由利匡平に一目ぼれする、少しぶりっこの女子高生・江藤美香を演じていた。

 そのため、『はじこい』を見ていた視聴者からは「えとみかとのギャップがスゴい!」「エトミカの子だよね、雰囲気が全然違う」「今回は身の毛もよだつ怪演でした!」と驚きの声も上がっていた。

 エンディングでは、管理官の梶山勝利(田中哲司)が山の中で血を流して倒れている姿が映し出されたが、果たして梶山は無事なのか? また、犯人は誰なのか? そして、キントリチームの行く末はどうなるのか? 事の真相は最終回拡大スペシャルに持ち越されたが、どんな結末を迎えるのか、楽しみにしたい。
(文=絢友ヨシカ/ライター)

編集部おすすめ