それぞれどんな感じであったかレポートしていく。アンジュルムの出番は一番最初。
竹内朱莉は6月21日の横浜アリーナで卒業が決定している。言われてみれば、竹内にとってラストフェスである。これが効いたのか、アンジュルム全員が登場したときに、竹内は泣いていた。声出し解禁の一発目というのも感動的だったのかもしれない。ライブ中も「たーけー」コールがやまなかった。
そして、モーニング娘。’23。やはり声出し解禁ということで、『シャボン玉』とかコールが凄かった。またメドレーはマッシュアップメドレーと称して、過去の名曲が混ざった凝ったものだった(2017年の春ツアーでやったマッシュアップメドレーを土台にしたものではある)。昨年末のカウントダウンジャパン22/23でのメドレーが各メンバーの初参加曲を並べたアニバーサルメドレーで、地味な曲が多かったためかあまり評判は良くなく、メンバーの中にもこれをやることに不安を覚えた者がいたほど。今回のJAPAN JAMでは誰にも文句を言わせない仕上がりとなっていた。
声出し解禁もあって、だいぶ盛り上がったモーニング娘。’23とアンジュルム。この時点で十分満足なので、ほとんどのハロプロファンにとって、鈴木愛理はついでにすぎなかっただろう。そのときまでは…。
歌姫のような赤いドレスで登場した鈴木愛理。しょっぱなの4曲はソロ以降の楽曲で、悪くはないけど、まあこんなもんかという印象。
それからである。°C-uteの名曲『大きな愛でもてなして』を、北川莉央・牧野真莉愛(モーニング娘。’23)、上國料・伊勢(アンジュルム)をバックに歌ったのだ! 可愛さ全開の曲でロックフェスでやるのはかなりの挑戦的だ。続く『Danceでバコーン!』は、生田・小田・羽賀・横山・岡村・山﨑・櫻井(モーニング娘。
そこからはまた1人に戻る。パンクの曲調の『BABY!WE CAN DO IT!』を挟んで、最後に『初恋サイダー』を歌うのだが、これが圧巻。
4月24日の鈴木愛理のツイートで、「ハロプロ25周年を背負ったセトリで出陣するよ!」と呟いていた通り、ハロプロ史を感じた楽曲の数々を披露してくれた。どうやったらファンが喜ぶかを徹底した、かっこつけのないサービスの嵐。娘。とアンジュの後輩も全員参加させるなんて、さすが一時期のハロプロを牽引していただけはある。今年の1月9日には、ハロプロ時代の曲含め52曲もやったみたいだが、絶対に楽しかったんだろうな。もうその場にいたハロオタは全員鈴木愛理に気持ちを持っていかれている。
文/夢見る680歳
写真/鈴木愛理(2022年2月25日・オンラインローンチイベント「#Rakuten_NFTはじまる」)