仕事内容は気に入っていて働きやすいけれど、休憩時間の雑談が苦手という話を聞くことがあります。雑談をしないと協調性や社会性がないと思われそうと気にする人もいるようです。
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1.雑談だけで、社会性やコミュ力を判断するのは間違い
リモートワークで社員間の距離が大きくなり、溝を埋める方法として雑談を通じたコミュニケーションが注目されるようになりました。
1.1.日本企業は飲み会や会社行事で人間関係を築こうとする傾向
ご存じのとおり、日本の企業文化には、飲み会や会社行事で人間関係を築こうとする傾向があります。
休憩時間などの雑談もその延長線上にあるといえるでしょう。
職場の仲間と雑談を楽しむのはよいことであり、人間関係づくりのプラスにもなります。
1.2.休憩時間に雑談しないのは、社会性とは別次元の話
しかし、雑談に加わらないからといって批判されるのは間違っています。
雑談に加わらないのは、雑談の内容が面白くない、共通の話題がない、ほかにやりたいことがあるなどの明確な理由がある場合もあれば、シンプルに一人で過ごしたいということもあるでしょう。
休憩時間の雑談に加わらないのは、社会性やコミュニケーション力とは別次元の話です。

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2.職場の雑談が過大評価されている?
原則として休憩時間をどう過ごすかは個人の自由であり、周囲に迷惑をかけない限り、職場で雑談しないことは批判される理由になりません。
職場の人間関係を築くのは大切なことですが、もしかしたら雑談という行為を過大評価しているのかもしれません。
2.1.批判する人は、コミュニティを否定されたように感じている可能性
雑談に加わらないことを批判する人は、職場のコミュニティを否定されたように感じてしまうのかもしれません。
一緒に雑談を楽しもうとしない人に非があると考えて、コミュニティとそこに加わっている自分を肯定する心理が働いている可能性があります。
2.2.良好な人間関係はお互いの価値観の尊重から始まる
冷静に考えれば、雑談に入らなかったからといって職場の人間関係を否定しているとは限らないとわかるはずです。
良好な人間関係はお互いの価値観を尊重することから始まります。
どちらの立場に立った場合もそれを忘れずにいれば、感情的な行き違いを避けられるでしょう。

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3.雑談をしなくても人間関係は築ける
雑談には、人間関係を円滑にするメリットがあることは確かです。
3.1.仕事のために必要なら業務時間内に行うべき
それが仕事のために必要なら業務時間内に行うべきといえます。
実際、リモートワーク中心の会社のなかには、会議や打ち合わせとは別に、雑談の場を設けている会社もあります。
3.2. 仕事において相手の立場や言動の背景にある思いをくみ取る
雑談をしなくても、仕事を通してコミュニケーションがとれていれば、人間関係を築くことはできます。
それには漫然と言葉をやりとりするのではなく、相手の立場や言動の背景にある思いをくみ取ろうとする努力が必要です。
3.3.自分についても伝えることも大切
そして、同じくらい大切なのが、自分についても伝えることです。
こうした丁寧なコミュニケーションは意外に疲れるものです。そして、それを補足できるのが雑談です。
3.4.楽しめる範囲で雑談するのもおすすめ
ほんの10分の雑談で、自然な形で相手の仕事以外の部分を知ることができ、打ち解けられることもあります。
無理に雑談に加わる必要はありませんが、楽しめる範囲で雑談してみてはいかがでしょうか。

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