「官能小説」と聞くと、スポーツ新聞に掲載されていたりして「中年男性が読むもの」というイメージがありますよね。

しかし最近では、携帯電話やWEBサイトで読めるものも多く、"女性に向けた女性のための官能小説"=「ジョジョカン」が人気を集めているんです。

海外では昨年『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』という官能小説がバカ売れ。女性の作者E.L.ジェイムズによるこの作品は、主婦を夢中にさせることから"マミーポルノ"と呼ばれ、『ハリー・ポッター』や『ダ・ヴィンチ・コード』を超える人気小説となり、映画化も決定しています。

■日本からも専門レーベルが登場

日本でも今年2月、自立した大人の女性を満足させる官能的で読後感の良いエンターテインメント恋愛小説を掲載するWEB小説マガジン「フルール」が創刊されました。読者は20~40代の女性がメインで、日に日にその数を増し、ついに、この9月には「フルール文庫」が創刊。書店で気軽に手に取れるようになりました。

フルールの編集部は全員が女性。「いま世の中にあふれているエロスは、ほぼすべて男性が作った男性のためのもの。女性が求めるエロティックな癒やしとは違う!」との考えから、編集部員たちが実際に読んでみたいと思うような本を、女性の作家さんたちが書いています。

 

「社会情勢の変化によりストレスフルな日常の中で、さまざまな形でがんばる女性が増えています。そこで、女性が今日の疲れを癒やして、明日もまた笑顔でがんばるために、"女性による女性のための官能"が必要だと考えました。

日本の女性は、エロティックなことに罪悪感を覚えたり、無意識に自分から遠ざけたりしがちですが、恋愛のときめきやエロティックなものから癒やしを得ることは、人間として当たり前のこと。良質なエロスは、活力を与えてくれる素敵なサプリメントになり得るのです」

(フルール文庫編集長:波多野公美さん)

■女性目線の"ときめき"を追求

エロスの大前提として"素敵な恋愛"が必要なので、書かれている内容において、不倫や浮気はNG。

きちんと男性が避妊してくれるなど、普通の女性が安心してときめくことができる内容が必須とあって、純粋に恋愛小説としても楽しむことができます。

ちなみに、この「ジョジョカン」、エロティックなサプリメントとして即効性があるそうで、フルール編集部の女性たちは、不規則で忙しい仕事にも関わらず、以前よりお肌のツヤがよくなったり、生理不順が治ったり、ブラのカップが上がったりと、いいことずくめだそう!

エロティックなものをごく自然に受け入れることは、女性としての魅力が増したり、幸せに繋がるということかもしれませんね。

WEB小説マガジン フルール

photo by Thinkstock/Getty Images

(文/松崎桃子)

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