「あなたのタブーがワクワクに変わる日まで」をビジョンに掲げ、フェムテック(※)市場の活性化を目指す「fermata(フェルマータ)」。
※ フェムテック(Femtech)とは、女性(Female)と技術(Technology)を組み合わせた造語。
生理や妊娠・出産、セクシャルウェルネスなど女性の体にまつわる国内外の革新的なプロダクトを、オンラインストアをメインに販売している。SNSやオンライン・オフラインイベント等の発信を通じてウーマンウェルネスへの理解促進に向けても精力的に活動している。
そんなfermataが販売しているプロダクトを常置する路面店「New Stand Tokyo(ニュー・スタンド・トーキョー)」が7月28日にオープンした。
ニューヨーク発のセレクトショップ「New Stand」の米国外初・アジア初の支店としてオープンした「New Stand Tokyo」は、「未来の日用品店」をコンセプトとし、次代性とストーリー性のある商品を世に届けていく。
革新的なフェムテック商品を手に取ることができるチャンス
日本のウーマンウェルネスへの理解や導入は積極的に進んでいるわけではない。手頃な価格とは言い難いプロダクトもあるなかで、店舗で実際に商品を見ることができ、説明も受けられるとなれば、購入前の不安も解消される。また、ウーマンウェルネスへの意識改革も期待できるだろう。
「New Stand Tokyo」で購入可能なフェムテック商品には次のようなものがある。
ひとつめは最近、話題となっている吸水型生理用ショーツ。ここでは、韓国発自然派ブランド「EVE(イヴ)」の「オーガニック生理用ショーツ」(4,480円 税込)をはじめ、形や素材の異なる生理用ショーツが複数販売されている。
吸水型生理用ショーツは、生理中に「履くだけ」のプロダクトだ。オーガニック素材を用いることで、ナプキン使用時のかぶれやムレ、臭いなどが軽減し、快適に過ごすことを目指している。
また、洗って繰り返し使用できるため環境にもやさしい。従来の生理用ナプキンは石油由来のプラスチック素材から作られているものが多く、年間廃棄量が環境汚染につながると危惧されている。サスティナブルな商品であると言えるだろう。
Bloomlife社のBloomlife(ブルームライフ)。妊娠中の母体の心動、胎児の心動、子宮の収縮を計測できる米国発のウェアラブルデバイス「Bloomlife(ブルームライフ)」も興味深い。
アメリカで使用したユーザー1万人以上のデータを集約した結果、早産や不要な帝王切開を低減するなどの実績を出している商品だ。「Bloomlife」は日本初上陸となり、今秋に入荷予定(価格未定)。
国内ブランドからは、リクルートライフスタイルの「Seem(シーム)」(3,980円 税込)が販売される。スマートフォンを使用した精子セルフチェックキットだ。スマートフォンのインカメラに設置可能な顕微鏡レンズの上に精液をたらすことで、精子の濃度と運動量を測定。自宅で気軽に妊活に取り組むことができる。
ほかに、ゲーム感覚で骨盤底筋をトレーニングすることができる英国発デバイス「Elvie Trainer(エルビートレイナー)」(26,980円 税込)などを販売。
次代性を捉え、未来の当たり前となり得る商品を提供したい
東北新社とWhateber社が共同出資し、2019年に設立したWTFC社が運営する、オフィス兼コワーキングスペース「WHEREVER(ウェアエバー)」の1Fにオープンした「New Stand Tokyo」。
社会に対して「これからの未来」や「これからのスタンダードは何か?」を発信していくこのショップは、図らずもコロナ禍をきっかけとしニュースタンダードを定義していく時代に誕生した。
さまざまな人やアイデアが出会い、次代の暮らしや新しいものづくりへの気づきが生まれる場所を目指し、ギャラリーとしてのスペースレンタルや、2階のキッチンラウンジを活用した各種イベントなども積極的に実施する予定だ。
■店舗概要
New Stand Tokyo
所在地:〒106-0032 東京都港区六本木7丁目2番8号 WHEREVER 1F
開業日:2020年7月28日(火)
営業時間:11:00-19:00
定休日:火曜日 ※上記開業日除く
Instagram:@newstandtokyo