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2024年も10月に開催が決定した「SOCIAL INNOVATION WEEK 2024」。産官学民が垣根を超えて混じり合い、新たなソーシャルアクションやカルチャーの創出を目指す渋谷を舞台にしたイベントだ。

そのプレイベント「SIW CONNECT」が7月29日、渋谷サクラステージ内manonaで開催された。

「都市生活における健康な行動・ライフスタイルとは」をテーマに2つのセッションを展開した。

第1部「DISCUSSING ABOUT WOMEN WELLNESS IN SHIBUYA」では、“渋谷の女性”の健康課題やウェルネス意識を可視化する目的で、「わたしたちのウェルネスアクション」とシブヤ・スマートシティ機構が主体となって実施した調査をレポート(ネットアンケートとイベント実査の組み合わせ)。この「わたしたちのウェルネスアクション」は、2021年の「SOCIAL INNOVATION WEEK」での議論をへて翌年3月に発足したプロジェクトだ。

調査から見えてきたのが、深刻化する女性のやせ・低栄養に関する問題。渋谷区は国際観光都市であり、渋谷駅・原宿駅・代官山駅など商業施設が多く、 多様な女性が集まる日本を代表する街である一方で、ヘルスリテラシー(健康や医療に関する正しい情報を入手し、 理解して活用する能力のこと)が低い可能性もある、との考察も上がった。

SIWゼネラルプロデューサーの長田新子さんと共にセッションに登壇した健康情報学者・博士の本田由佳さんは、「健康満足度が高くても、医学的に課題のある“やせ”や”フレイル”層が多く存在する」と指摘、将来的にも骨折やフレイルに繋がらないためにも、食事と運動(特にジャンプ)が大切であることを参加者に伝えた。

登壇者は右から、本田由佳さん(健康情報学者・博士)、尾澤恭子さん(Koala Sleep Japan)、ヤハラリカさん(モデル/MC)、長田新子さん(SIWゼネラルプロデューサー)。 画像提供/SIW

第2部「『自分のために』寝て、食べて、動けてる? わたしたちが考える本当のウェルビーイング」には、モデル/MCのヤハラリカさんKoala Sleep Japanの尾澤恭子さんも交えて、調査で浮き彫りになってきた渋谷での健康課題を背景に、現代社会を生きる女性や周囲の人々が睡眠や食事・運動といった日常における女性の問題を見つめ直し、これから必要なアクションを考えた。

渋谷の人口の多くを占める女性たちの健康課題を考えることで、自分たちが自分らしく生きられる社会の構築へとつなげていく、SIWのアクションにこれからも注目したい。

「SOCIAL INNOVATION WEEK 2024」開催決定!

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日本最大級ともいわれるソーシャル&カルチャーデザインの祭典「SOCIAL INNOVATION WEEK 2024」。

今年のスローガンは、”Connecting Colors of Dots.”。

より良い社会に向かうための新しいビジネスアイデア、音楽やアートが見出すこれから都市の可能性、ストリートから生まれる新しいカルチャーの芽生え、テクノロジーが見せてくれる未来の生活、次の時代を刺激するメッセージなど、多種多様な企業、クリエイター、アーティストと共に構想し、エンタテインメントシティ渋谷を舞台に体験・実証してゆく。SIW2024は、産官学民が垣根を超えて混じり合い、新たなソーシャルアクションやカルチャーの創出を目指す。

SOCIAL INNOVATION WEEK 2024

日程:2024年10月18日(金)~11月10日(日)
入場料:無料(一部有料プログラムあり)
プロデューサー:金山淳吾(一般財団法人渋谷区観光協会代表理事)、長田新子(一般社団法人渋谷未来デザイン理事・事務局長)
主催:一般社団法人渋谷未来デザイン
公式サイト:https://social-innovation-week-shibuya.jp/

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