「美坂栞」は、祐一のクラスメイトである「美坂香里」の妹で、同じ高校に在籍している一年生です。病気を理由に長期欠席しているため、あまり学校には通えていないようです。
祐一との出会いは、偶然道端で会ったのがきっかけ。木の上から落ちてきた雪をまともにかぶってしまうという惨事に見舞われてしまいます。からかうような口調で話すと「そんなこという人、嫌いです」と、可愛らしいセリフを言ってくれます。

【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】

■大好物はアイスクリーム

 真冬でも食べるほどのアイスクリーム好きで、特にバニラ味を好んで食べています。
祐一と一緒に出かけたときも、必ずと言っていいほどアイスクリームを食べ、雪の積もる中庭でも美味しそうにアイスクリームを食べる彼女の姿を観ることが出来ます。普通の人なら身震いしてしまいそうですが、栞にはおかまいなしです。

■姉にもらったプレゼント

 誕生日に姉の香里からもらったストールをとても大切にしており、いつも持ち歩いています。大好きな姉を慕い、買ってくれたプレゼントだからと、姉妹の間の複雑な想いを押し殺しているようにも見えます。

■病と戦う前向きな気持ち

 芯が強く、多少のことでは気落ちしない彼女ですが、さすがに持病と向き合う時には落ち込んでしまったといいます。医師からは、次の誕生日までは持たないと宣告されていた彼女。
悲しくなって泣いてしまった事を祐一に告白します。しかし、最後まで笑って過ごすことが彼女の目標だと言い、祐一にも決して哀れむような目で見ないで、普通に接して欲しいと懇願し、誕生日までを過ごすことになりました。健気すぎます。

■反応速度がいまいち鈍いけど

 祐一たちと最初に会った時も落ちてくる雪をよけることが出来なかったり、もぐらたたきを一匹も叩けなかったりと、反射神経はかなり残念な彼女。しかし、洞察力はなかなかのもので、祐一が言いにくいと思ったことでも、彼女がそれを察する場面を何度か見かけます。病弱が故に、彼女に対してはっきりしない物言いをしてくる相手も多いでしょうから、そういった環境が彼女の察しの良さにつながっているのかもしれませんね。


 「起きないから奇跡って言うんですよ」との栞の言葉に対し、祐一は「起きる可能性が少しでもあるから奇跡って言うんだ」といい、彼女を勇気づけます。そして春を迎えた4月、彼女は再び学校に登校してきます。とても明るく「出席日数が足りないから一年生をやり直さなくちゃ」と言っている彼女の物語の続きを、ぜひ見てみたいものです。

【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】

★記者:もんきち(キャラペディア公式ライター)

(C)VisualArts/Key/百花屋