【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。
■大人の魅力たっぷりな名瀬の長女
何か遠くを見据えているような落ち着いた藍色の瞳、肩の手前までスラっと伸ばした自然体のミディアムヘアーの黒い髪。弟と妹がおり、弟の名前は「博臣」、妹の名前は「美月」です。アニメ本編では具体的な年齢は明かされていませんが、高校生である美月や博臣とはひとまわり歳が離れている印象を受ける彼女からは、大人の余裕や魅力を感じます(美月と博臣は高校生)。どんな状況でも常に余裕を持ちあわせており、主人公の「秋人(神原秋人)」や、ヒロインの「未来(栗山未来)」も彼女の手のひらの上で転がされてしまいます(笑)。
この若さで大地主の当主を務めているからでしょうか。
ちなみに妹の美月はサディスティックなキャラクターですが、そもそも美月が他人に対して冷たく振舞っているのは自分の心の弱さのため。高校生である事もあり、まだどこか隙を感じさせます。まだまだお姉さまの境地には届きません(笑)。
■伝説と名高い最強の異界士
異界士の世界では有名な人物で、「名瀬泉」の名は伝説と化しています。
名瀬一族は、空間を切り取ることによって結界のような物を作り、攻撃や防御行動に利用する「檻」という能力を持っています。
名瀬家の屋敷には、ある妖夢の絵画の額縁が飾られているのですが、実はコレ、本物の妖夢。泉さんが「凍結界」で封じ込めているそうです。本人は「凍結界で沈めている」とさらっと言いますが、これには苦笑いするしかないですね(笑)。
■陰の立役者
半人半妖である秋人が暴走した時に、彼の友人である博臣、秋人の担任であり異界士でもある二ノ宮先生(二ノ宮雫)、妖夢でありながら人の姿をとり人間社会で生活している彩華さん(新堂彩華)の3人がかりで檻を展開させて押さえつけようとします。しかし、暴走した秋人の力を抑えられず、檻は破壊されて秋人の飛ばした大量の火球が外に飛び散ってしまう事態に・・・。
どうしても「怖そうな人」というイメージを持ってしまいそうな泉さんですが、いざという時には非常に頼りになります。土地を治める長としての使命であるとは思うのですが、どこか自分の弟たちを陰ながら見守っているようで少し微笑ましいです。
経歴を並べると、歳を重ねた熟練の戦士といった感じですが、泉さんの場合、見た目と、下の弟妹の年齢から考えるとせいぜい20~25歳といった所でしょうか。そんな若さですべてを支配する彼女の強さは、まさに伝説と呼ぶにふさわしいのではないでしょうか。行動を見ると一見、冷徹な人にも感じますが、それでも弟や妹の事を心配するような一面からは、やはり優しいお姉さんなのだと思います。
2015年春にTV版の総集編にあたる「過去編」と本編のその後を描いた完全新作の「未来編」計2本の劇場映画が公開されました。過去編は展開が少し駆け足なので、視聴するならばTVアニメ版を見てからがオススメです。既にTVアニメ版を見ていても、過去編には未来編に繋がるオマケもありますので、ぜひ見てみてください。個人的な感想ですが、未来編を終えてもなお、まだまだ物語の序章である気がします。泉さんの出番ですが・・・もちろんあります。気になった方はぜひチェックしてみてください。今後も『境界の彼方』の新しい展開に期待したいですね。
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★記者:真夏日(キャラペディア公式ライター)