青森県沖を震源に8日深夜に起きた最大震度6強の地震を受け、気象庁は9日未明、周辺域での新たな大規模地震の発生可能性が平常時と比べて相対的に高まったとして「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を初めて発表した。北海道や東北の太平洋沿岸部に加えて、千葉県東部の太平洋沿岸も注意対象。

 避難を呼びかける情報ではなく、大きな地震・津波が起きた場合にすぐ避難できる経路や非常用持ち出し品の用意といった備えを改めて確認するよう呼びかけている。注意情報の対象期間は1週間。
 千葉県によると、千葉県内の「後発地震注意情報」の対象は14市町村で、銚子市、館山市、旭市、勝浦市、匝瑳市、山武市、いすみ市、大網白里市、九十九里町、横芝光町、一宮町、長生村、白子町、御宿町。
 県は情報収集体制を取り、1週間程度、24時間態勢で警戒する。
 対象市町村も、ホームページや防災メール、SNSなどで、住民に注意を呼びかけている。
 このうち、銚子市では「後発地震注意情報」が出たことを受け、担当職員が出勤し、総務課危機管理室に警戒本部を設置して情報収集。防災行政無線やSNS、ホームページで広く「地震の可能性が高まっているので、いつでも避難できるように準備を」といった注意の呼びかけを続ける。漁協や観光協会、観光施設、宿泊施設に対しても別途注意喚起する。
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