君島大空、加藤ミリヤ、Montaigne & David B...の画像はこちら >>



Text by CINRA編集部



毎週更新のCINRAプレイリスト「Songs We Dance To」。ロック / ポップ、インディ、ヒップホップをはじめ、実験的なエレクトロニックミュージックからK-POPまで、ジャンルレスに選曲したプレイリスト(2022年8月8日週更新)から、編集部員が特におすすめしたい楽曲を紹介します。



君島大空の1年4か月ぶりのリリース。“19℃”は、すでにリリース済みの“火傷に雨”や“向こう髪”同様、以前よりSoundCloud上にアップされていた楽曲で、ライブでも時折演奏されており、正式音源化が待ち望まれていた一曲。



ドラムの石若駿(CRCK/LCKS、SMTKほか)、ベースの新井和輝(King Gnu、millennium parade)、ギターの西田修大(元・吉田ヨウヘイgroup、現在は中村佳穂バンドのメンバーなどで知られる)で構成される「合奏形態」による一発録りで、繊細で生々しいバンドサウンドを聴かせる。



<喋らなくてもいいよ>というサビのラインは、「言葉はいらない」というようなラブソングとしての意味合いも感じさせるし、一方で、もうここにはいない誰かに向けられている言葉のようにも思えて、感傷をかきたてられる。ミュージックビデオを手がけたのは、君島の古くからの友人であり、映像作家の松永つぐみ。(山元翔一)



LEXや(sic)boyをはじめとするラッパーたちからJ-POPのシンガーまで幅広いアーティストの楽曲を手がけ、今や日本を代表するプロデューサーの一人となりつつあるKMが手がけた加藤ミリヤの新曲。昨年リリースされた”DEVIL KISS”でもタッグを組んでいた両者だが、今回はKMならではのエッジーかつ煌びやかなサウンドプロダクションがよりダイレクトに現れた仕上がりに。



「オレの好きな音像や雰囲気が、J-Popにあっても良いはず」と本人が語る通り、一聴して彼のものだとわかるシグネチャーな音像となっている。また加藤ミリヤによる胸を締め付けるようなリリックと歌唱力も流石の一言。そもそもデビュー曲の”夜空”から日本語ラップシーンとの関わりを持ち続けてきた彼女の尖った側面を改めて思い起こさせるような、ジャンルやシーンの区分を超えた最先端かつ極上のポップチューンとなっている。(山本輝洋)



オーストラリアのシンガーソングライターMontaigneと、いわずと知れた元Talking Headsのデヴィッド・バーンによるコラボ曲。Montaigneはエキセントリックかつ知的なアートポップを発表している1995年生まれのアーティストで、「オーストラリアのSt. Vincent」と呼びたくなる逸材。



デヴィッド・バーンとは2月に発表した“Always Be You”に続いて2度目のコラボとなり、いずれも9月にリリースされるMontaigneのニューアルバム『making it!』に収録されるようだ(マイカ・ルブテとのコラボ曲も収められる模様)。今回発表された“gravity”は、「家」にまつわる美しくもどこかシニカルさを感じさせる歌詞を、牧歌的に歌い上げた楽曲となる。(佐伯享介)



ウェールズ生まれ、カナダを拠点に活動するソロアーティスト、ELIOのミックステープ『ELIO’S INFERNO』収録曲。オンラインで築かれる人間関係について考えをめぐらせた1stシングル“My Friends Online”が、ロックダウン中のリスナーの心情とリンクし、一躍その名が知られることとなったのが2020年3月のこと。メンター的に存在でもあるCharli XCXも参加した2021年のリミックスアルバムを経て、このたび初のミックステープを完成させた。<今晩あなたの夢に出るけど、私は天使じゃない>と歌う新曲“Godly Behaviour”は、最後にスクリューしてキーチェンジする展開が癖になる一曲。(後藤美波)



このほかにも、今週はThe 1975、少女時代ビヨンセ、Kamui feat. ピーナッツくん、Homecomingsなどの新曲30曲を追加。CINRA編集部がいま聴いている曲をセレクトするプレイリスト「Songs We Dance To」は、Apple Musicで毎週水曜に更新中。

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