■111kWhの大型バッテリーを搭載、最高出力も強化か

フォルクスワーゲンは、2023年に「ID.Buzz」のロングバージョンを発表し、2024年から北米市場で販売するとアナウンスしていますが、その市販型プロトタイプをカメラが初めて捉えました。

VW ID.BUZZ ロングバージョン市販型プロトタイプ

現段階での欧州仕様モデルは、全長4712mm、全幅1985mm、全高1937mm、ホイールベース2988mmの標準ボディのみで、2列シート・5人乗りとなっていますが、ロングバージョンでは、3列シートとなり、前席2名、2列目3名、3列目2名の7人乗りとなります。

VW ID.BUZZ ロングバージョン市販型プロトタイプ

スカンジナビアで捉えた初期プロトタイプは、VW「T6」のようなテストミュールをまとっており、最終デザインがベースモデルと差別化される可能性もでてきました。またプロトタイプにはCピラー部分に継ぎ目があり、ホイールベースが延長されていることがわかります。

キャビン内にはレールシステムに取り付けられる3列シートを配置、さまざまな方向に回転、スライドします。

コックピットには、10インチのデジタルインストルメントクラスターと10インチ、または12インチのインフォテインメントシステムが期待できるほか、カラフルなアクセント、遊び心のあるタッチ、アンビエント照明システムを装備するはずです。

欧州仕様のEVスペックは最高出力204ps、最大トルク310Nmを発揮する77kWhのリチウムイオンバッテリーパックを搭載、58kWhのエントリーレベルルバージョンも開発中と噂されています。一方ロングバージョンには111kWhの大型バッテリーを搭載、最高出力も強化される可能性がありそうです。

ID.Buzzロングバージョンの発売は2024年と予想されますが、今後数ヶ月以内には市販型ボディのプロトタイプが出現するとみられます。

(APOLLO)