原田海「自分の登りをするだけ」。コンバインド男子予選後の選手コメント/IFSCクライミング世界選手権2019八王子
19日に行われたIFSCクライミング世界選手権のコンバインド男子予選。予選リザルト記事:楢崎智亜ら日本勢4名が決勝へ。厚い選手層示す
楢崎智亜(3位/決勝進出)
「とりあえず決勝進出ができて安心した。スピードは今日一番心配だったフライングもなく6.3秒台が出せてよかった。ボルダリングはそれほど良いパフォーマンスができなかったが、スピードとボルダーが終わった時点で決勝はほぼ確定と言われていたのでリードはリラックスして臨めた。
藤井快(4位/決勝進出)
「決勝に進めて相当ホッとしている。昨日の夜は本当に緊張していた。スピードでミスをしたらどうしようとか考えていたが、せっかくここまできたのだからミスを考えるよりもこの状況を楽しめるようにと気持ちを集中させていた。
原田海(5位/決勝進出)
「決勝に進めてホッとしている。今大会はスピードの壁が新しく、自己ベストが出せると思っていたので(実際に出せて)よかった。あれでメンタル的にも安心できて最初から流れがよくなったと思う。ボルダリングは単種目のときよりも登れたので落ち着けていたし、課題に対するアプローチもよかった。今大会はどのラウンドも本気で挑んできたので、明後日も変わらずに持っている力を出し切りたい。(日本人4人が残ったことについて)それくらい残ると思っていたので、自分の登りをするだけ。
楢崎明智(7位/決勝進出)
「めちゃくちゃ嬉しい。スピードは1本目にミスをしたので2本目は相当緊張していたが、そこで自己ベストを出せて良い流れに持っていけた。スタートでもたついてタイムは遅いと思ったが、左に(兄の)智くんが登っていたので絶対に追いついてやると登ったら意外と良いタイムが出た。ボルダーは1課題目でゴール落ちして、2課題目で絶対に完登しないとダメだと気合いで登ったら一気に流れが変わった。智君と2人でファイナルにいくためには自分次第だと思っていた。
土肥圭太(15位)
「ボルダーが終わった時点でダメだろうなという感じはしていた。僕が唯一決勝に進める可能性は、スピードがある程度の順位で、ボルダーで4、5位あたりに食い込んで一発逆転だと思っていた。今は悔しさより、あそこで残るためにはどうすべきだったかと頭は切り替わっている。ボルダーの2課題目は裏から歓声を聞いた感じでは背の高い選手しか登っていない様子だったので、絶対登れないと判断してしまった。結果的に2課題目はみんな登っている課題だったので、諦めずにやらなければいけなかった。4課題目を決め切れなかったのは自分のコンペティターとしての弱さ。今回はボルダーで上位を取ってあとの2つは安定させることを目標にしていたが、リードでも上位が取れないと可能性が狭まってしまう。3種目の中の1つで勝負というのは厳しい。今後はリードも今のボルダーと同じくらい可能性のある力をつけていきい」
CREDITS
取材
篠幸彦 /文
編集部 /写真
窪田亮