友だちと飲みに行った時や遊びに行った時などの精算は、最近もっぱらPayPayの「送る・受け取る」機能を使っています。この機能に「グループ支払い」が追加され、割り勘がもっと簡単で便利になりました。
友だちと一緒に出掛ける機会が増えた今、「グループ支払い」の便利さを試してみました。

PayPayの「送る・受け取る」機能でお金のやり取りがスマートに

PayPayの「送る・受け取る」機能は、一般的に個人間送金サービスと呼ばれているもの。PayPayに限らず、LINE Pay、d払い、au PAY、楽天ペイ、メルペイなどの主要コード決済サービスでも同様の送金サービスは利用できます。ただ、送る相手も同じ決済サービスを利用している必要があるので、筆者はもっぱらPayPayを利用しています。

その理由は、PayPayの利用者が5,800万人以上と多いから。周囲の友だちはほぼ利用しているので、PayPayでの集金を提案しても問題なく受け入れられます。
手数料が無料で1円単位で金額を指定できるので、誰かが多めに負担することもなく、スマートかつスピーディーに精算できます。

新たに追加された「グループ支払い」の話をする前に、まず「送る・受け取る」機能の便利なところや、気に入っているところについて紹介しましょう。

「送る・受け取る」機能で送金するためには、送る相手のQRコード(マイコード)を読み取ったり、逆に自分のQRコードを読み取ってもらったりして相手を特定します。同じ場所にいない場合は、携帯電話番号やPayPay IDを検索したり、SNSやメールで受け取りリンク(URL)を送り、そこから操作を進めてもらうことも可能です。

自分から相手に送るスタイルに加え、自分から相手に指定した金額を請求することもできます。現金のやり取りだと「手持ちがないから次回に」となり、うっかり忘れられてしまうこともありますが、その場で請求しておけば、自分が立て替えた金額の受け取り漏れを防げます。


QRコードの読み取りなどで相手が特定できたら、金額を入力して送金や請求の操作をするのですが、ここで気に入っているのが、送金画面のテーマを選択できるところ。ビールやバースデーケーキ、コインとサイフなど、複数のテーマが用意されているので、送金の目的に応じてどれにしようか考えるのが楽しいです。その画面にメッセージも追加できるので、何の支払いかを記入できるのも便利。「あのお金、支払ったかな?」と気になった時に、あとから確認できるのもキャッシュレス決済の強みだと思います。

送金画面は、LINEのトークルームのようにメッセージをやり取りできます。「立て替えてくれてありがとう」など、ちょっとした気持ちを伝えられるので、コミュニケーションを取りながらやり取りできるのも安心です。


この「送る・受け取る」機能を利用したことのあるPayPayユーザーは2,600万人を突破していて、2022年度の送金回数は約2億回にもなるのだそう。なお、送れるのは銀行口座や「PayPayカード」などからチャージしたPayPay残高で、PayPayポイントは「送る・受け取る」機能では使えません。利用金額の上限は、過去24時間で10万円まで、過去30日間で50万円までになります。
合計金額からさまざまな割り勘に対応できる「グループ支払い」

割り勘が簡単にできる「グループ支払い」ですが、これは以前から提供されている「わりかん」機能をリニューアルしたものになります。すでに「わりかん」はサービスを終了していますが、異なる点は、「わりかん」が1人分の金額を各自に請求するのに対して、「グループ支払い」は合計金額を入力すると参加人数で分割してくれるところです。

今回、3,900円の立て替えを3人で分割したのですが、「グループ支払い」の場合は1人分の1,300円をわざわざ計算しなくても、金額を3,900円と入力すれば自動的に3分割してくれるので、より簡単に操作できました。


飲み会などでは、お酒をたくさん飲んだ人が多めに支払うこともありますが、そういった操作にも対応します。均等に分割された金額の一部を多めの金額に変更すると、残りの金額を均等に分割してくれます。

幹事の人は、誰が支払い済みで、誰がまだ支払っていないかを画面で確認できます。全員の支払いが終わると「グループ支払いが完了しました」と表示されるのも分かりやすくて便利だと思いました。

筆者は、「送る・受け取る」機能を友だちとの食事代の割り勘、旅行代金やコンサートチケットの立て替えの精算などに利用しています。よく遊ぶメンバーとのやり取りなら、今後は「グループ支払い」を利用すれば、より簡単に精算できると感じました。


「送る・受け取る」機能は、親子間のおこづかいや仕送りに利用する家庭も増えているのだとか。そんな定期的な送金に便利な「スケジュール設定」できる機能も用意しています。毎月いくらを何日に、いつまで送金するかを設定しておけば、送り忘れを防げます。

多彩なサービスがあり、個人間のお金のやり取りが便利にできるPayPayの「送る・受け取る」機能。この夏、友だちと出かける予定がある人は、「グループ支払い」機能もうまく活用することで、精算がより手軽で便利になりそうです。

綿谷禎子 わたたにさちこ 情報誌の編集部から編集プロダクションを経てフリーランスのライターに。
現在は小学館発行のビジネス情報誌「DIME」を中心に、企業のオウンドメディアや情報サイトなどで幅広く執筆。生活情報サイト「All About」のガイドも務める。自称、キャッシュレスクイーン。スマホ決済や電子マネー、クレジットカード、ポイント、通信費節約などのジャンルのほか、趣味の文具や手帳の記事も手がける。 この著者の記事一覧はこちら