新しい料金体系を発表して反発を受けていたUnity TechnologiesのCEOが退任する。暫定CEOとして、Red Hat(現IBM)でCEOを務めたJim Whitehurst(ジム・ホワイトハースト)氏が就任する。


ゲームエンジンを開発するUnityは9月中旬、新しい料金体系として、ゲームインストールに課金する方針を発表した。これに対して開発者の反発が起こり、オフィスを閉鎖するという事態に発展していた。

UnityのCEOを務めていたJohn Riccitiello氏は、取締役会長と社長職も兼務しており、すべての職を辞任する。10月9日に有効で、取締役会はすぐに後任者探しを進める。

その間、Unityの暫定CEOに就任したホワイトハースト氏は、IBMが2019年に買収完了したRed Hatを率いてきた人物で、買収後はプレジデント兼シニアアドバイザーを務めた。同氏はUnityで暫定CEOのほか、社長、取締役会も兼務する。
取締役会長には、取締役会リードディレクターを務めてきたRoelof Botha氏が就任する。

ホワイトハースト氏は「Unityが進化を進める時期にジョインできたことを光栄に思う」とし、「今後もプラットフォームを強化し、顧客、開発者、パートナーで構成されるコミュニティを強めながら、成長と収益性の目標にフォーカスできると確信している」とコメントしている。