シャオミからリストバンド型のウェアラブルデバイス「Xiaomi Smart Band 8」が日本でも発売になりました。すでに海外版を1カ月以上使っていますが、前モデルより画面が見やすくなり、デザインもよりファッショナブルに仕上がっています。
スマートバンドの完成形にまた一歩近づいたと感じられます。

シャオミのスマートバンドの最大の特徴は価格の安さです。Xiaomi Smart Band 8の日本での販売価格は5,990円とかなり安く、それでいて機能は豊富です。運動のワークアウトは150種類以上に対応するので、メジャーなスポーツをする人ならアクティビティートラッカーとしても十分使えるでしょう。本体のディスプレイサイズは1.62インチ、重さは付属バンド込みで27gと軽量です。

Xiaomi Smart Band 8は本体デザインが大きく変わりました。
従来モデルは本体をベルトが包むような形状でしたが、Xiaomi Smart Band 8ではスマートウォッチのように本体の上下にバンドを直接取り付ける形状になったのです。本体側面のメタル仕上げ部分がそのまま見えるため6,000円で買えるスマートバンドとは思えない、ちょっとした高級感も味わえます。

バンドの装着もワンタッチ。写真で見るとわかるように本体側面のメタリック仕上げの部分がバンドで隠れないデザインになっているわけです。また交換バンドは前モデルまでのものは使えなくなりましたが、Xiaomi Smart Band 8用のバンドはデザインがいいものが多いので互換性を気にする必要は全くありません。

純正の交換バンド(ストラップ)も様々なものが発売されます。
注目したいのがチェーンストラップで、レザーとメタルを組み合わせたバンドをXiaomi Smart Band 8に取り付けるとファッションアイテムとしても十分使えます。他にも本体を首からぶら下げることのできるペンダント型ケースや、アクティビティートラッカーとして使うためのスポーツシューズに本体を取り付けるランニングクリップなども発売されます。

Xiaomi Smart Band 8の画面サイズは前モデルと同じなのですが、画面のリフレッシュレートが高くなり、また体感的に全体の動作がきびきびしているように感じます。さらにバッテリーも改良されました。容量が10mAh大きくなり190mAhとなりましたが、充電速度は満充電までわずか1時間。前モデルは2時間かかっていたので大きな進化です。
さらに16日間の連続使用が可能。実際に使ってみると10日程度は確実に使えています。

ディスプレイはやや横に広いため指先でもタッチしやすくなっています。また文字の表示も縦長画面ですが十分な量を表示できます。

実際に1カ月以上使っていますが大きな不満はありません。ここ数カ月は東南アジアに滞在していますが、5気圧防水なので安心てプールでもそのまま使っています。
スマートフォンを探す」機能など格安モデルながらも必要な機能はほぼ搭載されていると感じます。

スマートフォン側のアプリでは活動量を確認できます。1日しか電池が持たないスマートウォッチだと寝るときに充電しなくてはなりませんが、Xiaomi Smart Band 8は前述したように1週間以上余裕で電池が持ち、さらに電池切れでも1時間で満充電できます。そのため日々の睡眠量の計測にも十分使うことができます。

スマートウォッチやスマートバンドはウォッチフェイスをカスタマイズするのも楽しいものです。Xiaomi Smart Band 8には200以上のフェイスが用意されています。
スタイリッシュなものから実用性の高いもの、さらに楽しいデザインのものなど毎日フェイスを変えたくなるほど種類は豊富。スマートバンドとしての機能を使わずとも、フェイスを着せ替え出来る腕時計として使うのもありでしょう。

さて本体の充電は付属の充電ケーブルを使います。マグネット式で背面にワンタッチで装着できます。ただし専用ケーブルであり、前モデルとも互換性
はありません。できればワイヤレス充電へ対応してほしかったところです。
価格が安くデザインも良く、機能も十分。さらに電池も持って1時間で満充電できるとなると、Xiaomi Smart Band 8を買わない理由が見つからないかもしれませんね。

富永彩乃+山根康宏 富永彩乃(とみなが あやの) ITジャーナリスト/自撮り端末研究家。日本や海外各国のIT事情、特に海外の最新スマートフォンやビデオコンテンツサービスに精通。海外展示会の取材も積極的にこなし、現地からライブ配信によるレポートや動画撮影・編集も自身で行っている。スマートフォン複数台を常に使いこなし、TVやメディアへの出演も多数。 山根康宏(やまねやすひろ) 香港在住の携帯電話研究家。海外(特に中国)のスマートフォンや通信事情に精通。IoT、スマートシティー、MaaS、インダストリアルデザインなど活動の幅は広い。最新機種のみならずジャンク品から百万円のラグジュアリーモデルまであらゆる携帯電話・スマートフォンを購入する収集家でもあり、その数はまもなく1800台に達する。 この著者の記事一覧はこちら