稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾によるABEMA『7.2新しい別の窓』(『ななにー』)のリニューアル新番組『ななにー 地下ABEMA』の#2が12日に配信された。

『ななにー 地下ABEMA』は、新進気鋭のクリエイターが稲垣、草なぎ、香取のためのオリジナル企画を用意。
世の中の常識にとらわれない新企画を続々と行い、3人のまだ見たことのない一面を見出していく。

今回のテーマは「LGBTQを考えよう!」。ゲストにはるな愛KABA.ちゃん、GENKING.、モーリーロバートソン、若新雄純、専門家として日本LGBT協会・代表理事の清水展人氏を迎え、LGBTQの未来に向けた話についてななにーメンバーと徹底討論した。

また、2020年に公開された映画『ミッドナイトスワン』でトランスジェンダー役を演じた草なぎの話題に。はるなは「私たちニューハーフは審査委員長ばりに見たんですよ」と口にした上で、本作を大絶賛した。

KABA.ちゃんは「(どのように)役作りをしたのかすごく知りたい」と質問。
すると草なぎは「してないんですよね、役作りというか」と答え、はるなの「誰かに聞いたりとかは?」という質問にも「むしろ、そういうふうにやっちゃうとできないというか」「言い方があれかもしれないですけど、美しく感じたんですよ、台本読んだ時に」「今日の(ゲストの)皆さんもそうですけど、自分に自問自答している感じが美しく感じて」「僕自身、自分に関して悩んだこととかってあんまりなくて、悩むことってなんか美しいんじゃないかなって」「それだけ真面目に生きているんじゃないかなって思ったんですよ、だから僕なんですよね」と、あえて役作りをしなかった理由を語った。

この草なぎの思いを聞いたKABA.ちゃんは「当事者の方の苦悩、寂しさがストレートに表現されていたからなんともいえない気持ちになった」「(今までは)いろんな方がそういう役を演じたとしても『あ、今頑張って演じていたね』とか思っていたのがなくって、自然と涙が出た」とコメント。GENKING.も「つらかったことが過去にいっぱいあるので、辛さもちゃんと描かれていてよかった」と語った。また、はるなは「草なぎさんが演じることにとって、見てもらう人が広がるから知名度とかって大切だなって」と言い、「そういう人たちに私はやってもらいたいんですよね、難しいかもしれないけど」と素直な思いを明かした。

ゲスト3人からの絶賛コメントを受け、草なぎは「最初から(3人が)見るって言われていたらプレッシャーでできなかったと思う、絶対に」と語るも、「うれしいわ、今日来てよかったです」と笑顔で返した。香取も「見終わって、すぐにツイートしちゃって」「お芝居やめようと思った、こんな俳優さんがいる、やめようって」と俳優を辞めようかと思うほど感動したことを明かした。


【編集部MEMO】
2020年9月25日に公開された『ミッドナイトスワン』は、トランスジェンダーとして身体と心の葛藤を抱えながら生きる凪沙(草なぎ剛)と、親から愛を注がれずに育つもバレエダンサーを夢見る少女・一果(服部樹咲)の姿を通して、“切なくも美しい愛の形”を描いた物語。一果と出会うことによって“母性”が芽生えていく凪沙を草なぎが見事に表現し、第44回日本アカデミー賞最優秀作品賞と最優秀主演男優賞を受賞した。

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