女優の山戸穂乃葉が、ミュージカル『魔女の宅急便』の主演を務めることが13日、明らかになった。少年忍者の深田竜生が相手役を務める。


同作は角野栄子氏による同名児童書のミュージカル化作。今回、新たなキャストで4度目の公演となる。13歳になった魔女のキキが独り立ちし、見知らぬ街で”お届けもの屋さん”を始め成長する姿を描く。

今回キキ役に抜擢されたのは、2022年に行われた第9回「東宝シンデレラ」オーディションでミュージカル賞を受賞した山戸穂乃葉。本作品がミュージカル初挑戦となる。キキの相手役となるトンボ役には、ドラマ『紅さすライフ』に出演し、カリスマモデル役でも話題を呼んだ深田竜生が抜擢された。


また、キキの母であるコキリ役には、ドラマや映画などで活躍する生田智子、キキの父オキノ役は『おかあさんといっしょ』のうたのおにいさんとして歴代最長出演記録を持つ横山だいすけ、キキが居候するコリコの街のパン屋のおかみさんおソノ役は、元宝塚歌劇団星組・雪組トップ娘役の白羽ゆり、おソノの旦那さんフクオ役には、お笑いコンビ『ライセンス』の藤原一裕が、前作に引き続き出演し、フレッシュな2人を盛り上げる。

東京公演は日本青年館ホールにて2024年3月8日~17日、大阪公演は新歌舞伎座にて2024年3月21日~25日。
○■キキ役:山戸穂乃葉

・コメント

ジブリ映画でも有名な『魔女の宅急便』のキキを演じさせて頂く事になりました、本当にありがとうございます。
舞台出演も、そもそもこんなに大きなお仕事も初めてで「本当に大丈夫なのかな」とすごく不安な気持ちが溢れています。でも、そんな初めてのことがたくさんの私を見てもらえる機会を折角いただけたので、私のことを初めて知ってくださる人にもそうでない人にも、色々な方に幸せをお届け出来るような、最高のパフォーマンスをしたいと思います!! キキもこれからの山戸穂乃葉も空高く羽ばたくので、是非ご観劇にいらしてくださると嬉しいです。

・キキの衣装に初めて袖を通してみた感想

鏡の中には今まで映画で見ていたキキがいました。
普段の私はロングヘアで前髪もないので、自分が自分ではないようでした!ジブリ好きの祖父がいるのですが、キキの格好をした私を見たら恐らくスマホのロック画面にするのではないかなと思います(笑)

・起用理由(主催)

初めてお会いした時の印象は、15歳とは思えない凛とした佇まいと、芯の強い表情。しかし話すとまだまだ引っ込み思案で、初めてのミュージカルに対する不安が見え隠れする。それはまるで、強い意志を持って故郷を飛び出したものの、新たな環境で戸惑うキキの様だと感じました。作中でキキは、様々な葛藤を乗り越えながら魔女として成長しますが、山戸さんなら等身大でキキの成長を表現してくれると感じオファーをさせて頂きました。
○■トンボ役:深田竜生

・コメント

お話しをいただいたときには先輩方が引き継いできたトンボという役を自分が演じられるということにびっくりしたと同時にとても嬉しかったです。
トンボは14歳で僕は21歳ですが、年齢を忘れさせるくらいの元気さ、無邪気さ、明るさでトンボを演じたいと思いますす。
僕は子供の頃に鳥を見ながら、空が飛べたら…と考えていたこともあるので、そういう部分もトンボと似ている気がします(笑)
『魔女の宅急便』はキキの成長物語であるのと同時にトンボの成長物語でもあるので、トンボにも注目していただけると嬉しいです。
今回、外部のミュージカル作品は初出演なので緊張と不安がありますが、がんばりますので是非劇場にお越しください!

・起用理由(主催)

トンボは明るく真っ直ぐで行動力があり、空を飛ぶ夢を持ち続けている純粋な男の子。深田さんと初めてお会いした時、人懐っこい明るさと向上心の強さがトンボと重なり、是非にとオファーさせて頂きました。性格が似ていると感じた一方、深田さんの魅力の一つでもある長身とスタイルの良さは、今までと違ったトンボ像を見せてくれるのでは、と今から楽しみにしております。
○■原作者・監修:角野栄子 コメント

コロナで上演できない年も続いた、『魔女の宅急便』のミュージカルが、装いも新たに再出発いたします。
初々しいキキとトンボさんとともに、新しい役者さんたちが、 コリコの町を飛び回ります。

そして、あなたに、やさしさをお届けします。 大切な人々に、明るい明日がきますように。
世界中の人々に、明るい明日がきますように。
強い願いを込めて、舞台の幕が上がります。

【編集部MEMO】
『魔女の宅急便』原作は全6巻の児童書で、1989年にスタジオジブリが宮崎駿監督でアニメーション映画化し大ヒットとなった。1993年~1996年には、蜷川幸雄氏演出によりミュージカル化、2016年にはイギリス・ウェストエンドにて舞台化された。
今回のミュージカル版は、2017年に、若手新進気鋭の制作チームにより新演出で上演され、2018年に再演、2021年に再々演が行われた。2020年には上海にて中国人キャストによる公演も行われ、海を越えて愛されている。