○にぎやかなマルシェが復活
同社では、石巻支社が東日本大震災で大きな被害を受けたことから、これまで石巻市を応援する復興マルシェを積極的に行ってきた。直近の4年間はコロナ禍によりイベントの延期を余儀なくされたが、感染症の「5類」移行を受けて、晴れて大々的に開催となった。
今年から応援地域を拡大し、新たに福島物産展も同時開催。日本橋周辺で働く人たちを中心に、たくさんの人が名物の「ままどおる」「喜多方ラーメン」「いか人参」「あんこう鍋セット」などを手に取った。
一方、石巻元気復興センター&いしのまき元気いちばによるコーナーでは、「牡蠣の潮煮」「オイスターパテ」「金華さば味噌煮」などが人気。販売スタッフの明るい掛け声も相まって、売り場は活気にあふれた。
太陽生命保険の副島直樹社長がメディアの囲み取材に応じた。これまでの経緯について、同氏は「東日本大震災が発生した2011年3月11日、石巻には大変多くの社員がおりました。東北地方の人びとにも、日頃から非常にお世話になっていた。そこで震災から街を復興して、お住まいの皆さんの日常生活を取り戻す、ということを目指してきました」と説明する。
コロナ禍では、通信販売のような形でマルシェを継続してきたという。そして「ようやく4年ぶりに、対面販売できる状況になりました。販売スタッフの皆さんにも、大変喜んでいただいています」と笑顔。
今年から福島県の物産展も同時開催となったことについては「ご承知の通り、東日本大震災では福島県も大きな被害を受けました。最近では、処理水の問題でも様々に苦労されています。
折しも、元旦には能登半島で大震災が発生した。そこで来年から、北陸地方における復興もあわせて考えていきたい、と副島社長。「みんなでみんなを支え合う。これは私ども生命保険会社の理念とも重なり合うところです。
近藤謙太郎 こんどうけんたろう 1977年生まれ、早稲田大学卒業。