今回は、福島県喜多方市にある「食堂 なまえ」だ。
喜多方ラーメン。
札幌味噌ラーメン、博多豚骨ラーメンととともに日本三大ご当地ラーメンのひとつに名を連ねる。
あっさりと澄んだ醤油スープに、多加水のモチモチ麺を合わせた一杯。
狭いエリアの中に数十軒ほどが軒を連ね、ラーメンの町として盛り上がっている。
地元の曽我製麺の麺を使うお店が多い中で、麺で差別化を図る老舗がある。
「食堂 なまえ」である。
ちょっと路地に入った民家の並ぶエリアにあるお店で、1972年創業の老舗。
気になる「なまえ」という名前は店主のお名前「生江」さんから。
ここは通常の「喜多方ラーメン」の他に、手打ちの極太麺を出しているのが特徴。
こちらが「極太手打ちラーメン」。
具はチャーシュー2枚、メンマ、ナルト、ネギ。
麺が極太だからかスープのダシ感が他のお店よりも少し濃く、醤油も少し強め。
ここにモチモチの手打ち麺がいい主張をする。オリジナリティーも含めてとても美味しい。
歯応えのいい細切りメンマとの食感のコントラストも良く、味はオーソドックスながら良い個性を放つ。
食べ歩きの中でひときわ輝く手打ち麺。
喜多方で食べ歩きの際はぜひとも候補に入れてみてほしい。
食堂 なまえ
福島県喜多方市永久7693-3
0241-22-6294
井手隊長 いでたいちょう 全国47都道府県のラーメンを食べ歩くラーメンライター。東洋経済オンライン、AERA dot.などでの連載のほか、テレビ番組出演・監修、コンテスト審査員、イベントMCなどで活躍中。 自身のインターネット番組、ブログ、Twitter、Facebookなどでも定期的にラーメン情報を発信。ミュージシャンとして、サザンオールスターズのトリビュートバンド「井手隊長バンド」や、昭和歌謡・オールディーズユニット「フカイデカフェ」でも活動。