3月1日公開の映画『漫才協会 THE MOVIE~舞台の上の懲りない面々~』の完成披露プレミア上映会が6日、都内で行われ、お笑いコンビナイツの塙宣之と土屋伸之、高田文夫松本明子が出席した。

本作は、ナイツの塙宣之が所属する団体・漫才協会の改革を目指し、奔走しながら初めて監督をつとめたドキュメンタリー映画。
今もなお舞台にこだわる漫才協会の芸⼈たちに焦点を当てた本作にはU字工事ねづっちおぼん・こぼん、錦鯉、さらには協会外からも爆笑問題、サンドウィッチマンサン、ビートきよしなど、数多くの芸人たちがスクリーンに登場。ナレーションを小泉今日子、ナイツ・土屋伸之、エンディングテーマをザ・ハイロウズ、題字とお目付役は漫才協会外部理事の高田文夫が務めるなど、豪華な顔ぶれが集結する。

完成披露プレミア上映会が行われたこの日は、上映会の前に舞台あいさつ。本作で初めて監督を務めた塙は「漫才協会のドキュメンタリーということで2年ぐらい前にこの映画の企画が生まれました。約2年かけて完成した映画ですが、本当に素晴らしい作品にできたのではないかと思います」と作品の出来栄えには自信を見せた。

小泉今日子とダブルのナレーションを務めた塙の相方・土屋は「本当にドッキリじゃないかというぐらい信じられません。
この日を迎えられたことが感無量です」と笑顔を見せつつ、塙から「できれば小泉今日子さんに来てもらいたかったんですけど」といじる場面も。すると高田が「(立川)志らくが来そうだから嫌だって」と自身のSNSでバラエティー番組に「絶対に出たくない」と発信した小泉をラジオで批判した立川志らくの名前を出して毒を吐くなど、観客の笑いを誘った。

また、この日は特別ゲストとして松本明子が途中から登壇し、塙の前に漫才協会を務めていた青空球児からの手紙を持参。MCが手紙を代読した後、塙は「ずっと会長をやっていただいたので、球児師匠にも喜んでいただけるように頑張っていきたいと思います」と漫才協会の改革に向けて意欲を見せた。

また、青空球児の手紙で書かれていた「大阪に負けるな」という文章に高田が「大阪に負けるなって、吉本が弱っていると」と再び毒を吐くと、「今がチャンスだ。よし!」としたり顔の塙。
続けて「漫才協会の芸人は200人おりまして、師匠も若手もいっぱいおります。漫才協会は浅草にあり、芸人にとってのパワースポットが東洋館の舞台。その舞台に立つことで芸人が元気になることをこの映画を撮って分かりました。芸人が舞台に経ち続ける理由が少し見えてきたので、是非劇場に足を運んでいただきたいと思います」とアピールしていた。映画『漫才協会 THE MOVIE~舞台の上の懲りない面々~』は、3月1日より全国公開。