キヤノンブースのキーワードは「超望遠+速写」「3D」「VR/MR/XR」「動画」。これらをしっかり体験できるようにしており、写真ファンもキヤノンの最新技術を体感していました。


ブースの中央には、素早くダイナミックな動きのトリッキングや新体操をEOS Rシリーズで撮影するコーナーを用意。一段高くなったステージには、超望遠系のレンズも多く設置しており、ふだんなかなか試す機会のない超望遠撮影を楽しむ人の姿が見られました。

キヤノングループが推す「3D」による撮影は、2つのレンズを搭載したEOS VR SYSTEMの交換レンズの試作機と新趣向カメラの試作機を参考展示していました。

交換レンズは、いずれもAPS-Cセンサー搭載カメラ用のレンズで、独立した2眼タイプのモデルと、1つのレンズに2つの小さなレンズを組み込んだモデルの2種類を展示。いずれも詳細なスペックや価格、発売日は公開されませんでしたが、小型モデルは機動性が高く価格も抑えられるとみられ、3D撮影のスタンダードモデルとなる可能性もありそうです。

新趣向カメラの試作機は、1つのレンズが180度動かせる構造になっており、3Dカメラと360度カメラの両方で使えるユニークな構造となっていました。
PowerShot V10と同じシリーズでの登場が見込まれます。

VR/MR/XRは、キヤノンのMRヘッドセット「MREAL」を用いたオーケストラの演奏が体験できました。演奏者が3Dで描写されるだけでなく、音声も立体音響技術を用いているため、目と耳の両方で臨場感のある3Dが楽しめるのが斬新でした。

動画は、バーカウンターのようなおしゃれな作りの「EOS Bar」を設置し、動画撮影に適したシステムの提案や、動画撮影や編集の解説など、動画クリエイター必見の構成としていました。

CP+開幕直後に行われた、キヤノンのカメラ事業の責任者を務める戸倉剛氏の取材記事は別記事「キヤノン戸倉氏 RFマウントレンズ、サードパーティーと深く話をしている」で紹介しています。「キヤノンはRFマウントを他社に開放しない方針のようだ」といった推測に対して、しっかり回答していただきました。