グループ初の選抜制導入や展覧会の開催など、新たな“変化”のときを迎えている日向坂46。メンバーは、この“変化”をどのように感じ、乗り越えようとしているのか。
今回、キャプテンの佐々木久美、松田好花、上村ひなの、平尾帆夏にインタビューし、これからのグループのビジョンについても聞いた。

○■デビュー5周年で様々な変化「今の自分たちの取り組み方が大事」

――今年は『H46 MODE』をはじめ、初の展覧会『WE R!』開催や新シングルから選抜制が導入されるなど新たな試みも多い印象があります。メンバーの皆さんはこの“変化”の年をどのように感じていますか?

佐々木:変化することは前に進むうえで大事なことで、気持ちのギアを1つ入れないといけないとできない。変化が全部プラスだったねと、将来思えるためには、今の自分たちの取り組み方が大事だと思います。“変化”の年が始まっていますが、この変化を絶対いいものにするという気持ちはみんな一緒だと思っています。

松田:同じ気持ちです! ずっと一緒なんてことは何においてもないと思うので、その中でメンバーみんな、ファンの方、スタッフの皆さんと変化を楽しく乗り越えていける日向坂46でいたい。
マイナスなことを考え出したらマイナスな気持ちになっちゃうので、プラスの方向にそれぞれがお互いを引っ張り合って、プラスの方向で楽しく乗り越えていけたら最高だなと思っています。

――変化を楽しく乗り越えるという言葉はとても日向坂46らしいですね! 先ほどキャプテンから「今の変化を将来プラスに思うために取り組み方が大事」というお話もありましたが、グループをより良くするために今後したいことは考えていますか?

佐々木:いろんな都道府県に行きたいということは去年から考えていて、実現したいと思います。どうしても関東中心の活動になってしまっているんですけど、そうじゃないところにもおひさまはいっぱいいてくれてるんだなと実感しています。そういう方々のところに会いに行って、さらにそこから輪を広げられるような活動をしたいとメンバー同士でも話しているので、47都道府県を制覇したいです!

松田:YouTubeの『日向坂チャンネル』で行くのもいいし、全員が難しいのであれば、少人数でもそういう活動ができたら素敵なんじゃないかなと。地方出身の私としては、乃木坂46さんや欅坂46(現櫻坂46)さんが握手会に京都に来てくださっていて、「来てくれるんだ!」という喜びがすごくあったんです。同じように地方にいらっしゃる皆さんにも感じてもらいたいです!

佐々木:パルスプラザね(笑)。


松田:そうです(笑)。私たちが積極的に足を運ぶこともできたらなと思います。

平尾:『日向坂チャンネル』で行くのいいですね! 私も鳥取県出身なんですが、人口も少なく大きな会場もないのでライブで回るとしたらいちばん最後なんじゃないかなと思うんです(笑)。来てくれるだけでファンの方も増えるんじゃないかなと思います「全国おひさま化計画」みたいなことをやりたいですね!

上村:やりたいですね!日向坂46の名前の通りポカポカのライブ会場を作って、たくさんの方に元気を届けたいです。

○■日向坂46として再び東京ドームへ

――47都道府県を制覇できたらいいですね! ここまでの5年間で着実に歩みを進めてきた日向坂46ですが、これからの展望・ビジョンは見えていますか?

佐々木:いま私たちはもう一回、日向坂46として東京ドームに立ちたいということを目標にしてます。そのためにもっとおひさまの輪を広げていきたい。
ひなのが先ほど言ってくれたように、日向坂46の強み・良さは、「見てるだけで心がポカポカになったり、ハッピーになる」と言っていただけることが多いので、それをもっとみんなで広めていけたらと思います。

そういった活動を続けた末に東京ドームという特別な場所でもう1回ライブができたらと思いますが、皆さんどうですか?

平尾:思います! 最近、先輩方がご卒業を発表されたりするのを見て、改めて今こうして先輩方がいらっしゃる時に加入できて幸せだなって思います。なので少しでも多く先輩方からたくさんのことを吸収して、何十年後の未来にもちゃんと先輩方の作った日向坂46をそのまま残せるようにがんばらないといけないと思っています。

松田:そのままじゃなくても大丈夫。それぞれの世代の良さが絶対あると思うよ! 人が違うから同じようにならないとって思わなくてもいいんだよ。

佐々木:でもそう思ってくれるのは嬉しい!

平尾:ファンなので……

佐々木・松田・上村:(笑)

上村:でも、大事な部分は変えないでいきたいですよね!

佐々木:そうだね。
変わるものも変わらないものも全部大事にして、日向坂46という名前に恥じない活動をしていきたいです。

○■日向坂46は横一列「みんないろんな分野で主役になれる」

――先輩が作った日向坂46を残したいという思いが素敵ですね。日向坂46として皆さんが大事にしているものはなんでしょうか?

佐々木:目の前のことに全力で取り組むという姿勢は絶対に変えたくないし、絶対忘れないようにしようと心がけてることでもあります。

上村:私は「おふざけ」だと思います。もちろん全力で真面目にやるっていうのは大前提で、ちょっとした遊びがないとつまらないと思うんです。私自身の話になってしまうんですが、しっかりしなきゃと思って敬語に敬語を重ねたロボットのような、心も全くハッピーになりきれない時期があったんです。
なので自分の中の遊び心を大事にして、ふざけられる、そしてふざけ合えるグループでありたいなっていう風に思います。

松田:確かに! 私は青春かなぁ。私たちもだし、応援してくださる皆さんにとっての青春にもなれたらいいな。

平尾:日向坂46は横一列で歩いてるイメージがあって、手を取り合って一緒に歩んでる感じが唯一無二だと思うので、それを残していきたいです。

松田:みんなそれぞれいろんな分野で主役になれるのが魅力でもあると思うので、そういった意味でも横一列で活動していけたら素敵だね!

佐々木:「キュン」のときみたいに、また横一列のアー写撮りたいね!

■日向坂46
日向坂46は、秋元康氏プロデュースの女性アイドルグループ。2015年11月に「けやき坂46」として結成され、2019年2月に現在のグループ名である「日向坂46」に改名。
3月1日からグループ初の展覧会『WE R!』を六本木ミュージアムで開催中。4月6日・7日に神奈川・横浜スタジアムで5周年ライブ『5回目のひな誕祭』を開催する。デビュー5周年を記念した公式BOOK『H46 MODE vol.1』(光文社)が現在発売中。