このマリモは、川崎市の民家で、熱帯魚(コリドラス)を飼育していた水槽にマリモに似た藻類が大量に発生したことから、国立科学博物館に持ち込まれた。
国内でのモトスマリモの発生報告例は、2022年に山梨県甲府の民家で見つかったものに次いで2例目となる。甲府の民家のものと今回川崎の民家で見つかったものは、遺伝的に違いがみられることから由来が異なると考えられるという。
マリモに似た球状の群体をつくるものとしては、「マリモ」「タテヤママリモ」「モトスマリモ」があるが、タテヤママリモとモトスマリモ(Aegagropilopsis属)は、湖沼でのみ見られるマリモ(近縁のAegagropila属)と異なり、人為的な環境下で発生しやすいと考えられた。
国立科学博物館では、更なる発生例を探している。