KDDIとソフトバンクは5月8日、5Gネットワークの共同構築に関する取り組みについて、協業範囲の拡大に向けた検討を始めることに合意した。

両社は2020年4月に5G JAPANという合弁会社を設立し、地方の5Gエリア早期整備を目的に、基地局資産を相互利用するインフラシェアリングで協力してきた。
2020~2023年度の累計実績としては、1社あたり38,000局超を共同構築し、それぞれ450億円ほどの設備投資コスト削減に成功している。

今後の方針としては、基地局の共同構築を全国に拡大し(沖縄セルラー管轄を除く)、5Gだけでなく4Gにも取り組みを広げていく。また、両社の5G/4G基地局建設における工法などの工事仕様の共通化、部材の共同調達も検討する。

2024年度は各種技術検討とトライアルを行い、2026年度から本格的に協業範囲を拡大する計画。2030年度末までに1社あたり10万局、各社1,200億円規模のコスト削減を目指す。