ABEMAで配信中のオーディション番組『トロット・ガールズ・ジャパン』が日韓で注目を集めている。今回、特別番組『トロット・ガールズ・ジャパン 日韓歌王戦』に、『トロット・ガールズ・ジャパン』の選抜メンバーとして出演した福田未来、かのうみゆ、住田愛子、MAKOTO.にインタビューし、番組出演の反響や、韓国のステージに立った感想などについて教えてもらった。
○最後のオーディション挑戦にするつもりだったメンバーも
――最初に、オーディション参加を決めた経緯をお聞かせください。
福田:TikTokのDMで、運営の方からスカウトメッセージをいただいたことがきっかけでした。アイドルを卒業したあと、歌謡シンガーになりたくて、ソロ活動していたので、トロットというテーマは自分の活動にピッタリだなと。ラストチャンスかもしれないと思って、挑戦を決めました。迷いはなかったです。
かのう:歌のオーディションを調べていたときに、『トロット・ガールズ・ジャパン』が記載されているのを見かけたことがあって、番組の存在は頭に入っていました。そのあと、未来ちゃんと同じようにTikTokのDMで声をかけてもらったタイミングで、知り合いの方にも「『トロット・ガールズ・ジャパン』のオーディションを受けてみたら?」と言われて。オーディション挑戦は最後にするつもりで受けました。
住田:通っているスクールに番組の資料が届いて、『トロット・ガールズ・ジャパン』のことを知りました。これまでオーディションを受けたことがなかったので、今の自分がどのくらいできるのか試してみたいという気持ちで、勇気を出して挑戦しました。
MAKOTO.:私もオーディションを調べているときに、『トロット・ガールズ・ジャパン』のことを知りました。20代前半まで韓国でアイドルを目指していたこともあって、トロットというジャンルは知っていたので、トロットでジャパンなんだ! というふうに興味を持って。
『現役歌王』で活躍した人気トロットシンガーと競演
――それぞれの思いを胸に秘めながら、オーディションに挑戦したんですね。『日韓歌王戦』では、韓国の高視聴率サバイバル番組『現役歌王』で活躍した人気トロットシンガーと競演しました。トロットの本場・韓国でのパフォーマンスが決まったときの心境はいかがでしたか?
福田:不安とプレッシャーどちらもありました。海外の人と発声がそもそも違う部分もありますし、どこの国に行っても海外の人たちは歌がうまい印象があったので、自分がそこに太刀打ちできるのかなという不安。そして、日本のトップセブンのレベルがここで測られてしまうというプレッシャーを感じていました。でも、意外といい勝負ができました(笑)。
――我ながら(笑)。
かのう:私は特にプレッシャーを感じることなく、海外で歌える! よっしゃー! みたいな(笑)。ただ海外に行くことが初めてだったので、まず韓国に行くのが心配でした。「海外に持っていくものって何?」というところから始まって、とにかく不安で。でも、歌うときはいつも通り楽しくて、むしろ、小さい頃から歌を歌ってきたんですけど、人生で一番うまくできたステージでした。それが自信になって、日本に帰ってきました。
住田:楽しみという気持ちももちろんあったのですが、私も海外に行くこと自体初めてでしたし、日本のトップセブンとして受け入れてもらえるのかという心配もあって、いろんな面で不安でした。でも、いざ行ってみたら、ステージに立っているときの歓声がすごくて! 韓国の皆さんの温かさに元気をもらって、いつもよりいいパフォーマンスができました。(カメラ目線で)本当にありがとうございます!
MAKOTO.:すごく緊張しましたし、韓国のトップセブンに私が大好きな歌手の方がいらしゃって。プレッシャーに押しつぶされそうになったのですが、緊張しててもどうにもならないし、やるしかないので、自分にとっていい作品を残そうという気持ちで臨みました。
――韓国のトップセブンとの初対面のとき、MAKOTO.さんが通訳をする場面もありました。
MAKOTO.:全員、翻訳イヤホンをつけていたんですけど、通訳がうまく聞こえないとき、みんな空中を見てて(笑)。言葉が通じないのは、自分が発言するのにももどかしいと思うから、極力自分がサポートできればと思っていました。
住田:隣の席だったんですけど、翻訳がうまく聞こえなかったときは、MAKOTO.さんに全部通訳してもらって、助かりました(笑)。
『トロット・ガールズ・ジャパン 日韓歌王戦』出演で反響続々
――頼もしいですね。先ほど、住田さんが「ステージに立ったときの歓声がすごかった」と話されていましたが、改めて、韓国でのステージを振り返ってみて、いかがですか?かのう:リアクションが大きくて、私たちが呼びかけなくても手拍子を始めてくれるんです。ステージを一歩踏んだ瞬間に、わぁー! みたいな。
MAKOTO.:曲中も静かに聴いていなくて大丈夫で、立ってもいいし、なんならしゃべってもいいという空気感があって。
福田:そうそう! 出演者だけじゃなくて、観覧のお客さんもそういう雰囲気で、イントロを歌った瞬間に大盛り上がりしてくれました。
かのう:海外のステージに立ったことのある知り合いとも話したのですが、海外で歌うと、ポテンシャルの出方が全く違うんですよね。観客からすごい歓声とリアクションがあるから、その分、私たちも乗っかっていけるというか。いつもよりボルテージが上がる気がしますね。
福田:(歓声に)応えたくなるよね。調子に乗らせてくれる(笑)!
○SNSのフォロワー急増、日韓デュオ結成
――『日韓歌王戦』出演後の反響はいかがでしたか?
福田:韓国で収録の合間にご飯を食べていたら、隣の席に座っていたファミリーの人たちから「ファンです! 写真撮ってください!」と声をかけてもらいました。
かのう:そうそう! あとは帰りの空港もすごかったよね。
MAKOTO.:一人が気づかれたら、「あっ、あの子もいる!」というふうになって。サインや写真をお願いされたり、わざわざお土産をくれたりする方もいて。皆さんすごく優しくて、私、ちゃんとテレビに出てたんだ! と思いました(笑)。
住田:学校の友だちに自分の活動のことをあまり言ってなかったんですけど、たまたま動画を観てくれたみたいで、「こんな活動してたんだね!」と声をかけてもらって。いろんな人に広がってるんだなと実感しました。
――日本でも韓国でも反響があるんですね。
かのう:『日韓歌王戦』に出演したあと、SNSのフォロワーがすごく増えて、TikTokは8万人から22万人くらいになりました。
MAKOTO.:愛ちゃんも日韓でユニットを組んでね。(※住田はキム・ダヒョンとプロジェクトトロットデュオ「Lucky PangPang」を結成)
住田:そうですね。ダヒョンちゃんのおかげですが、MBNテレビ以外の韓国テレビ局の番組にも出させていただいたり、すごく活動の幅が広がりました。たくさんの方に感謝の気持ちでいっぱいです。
かのう:4人とも環境が変わったと思うんですけど、私が一番感じてるのは素敵なスタッフさんに恵まれて、活動をつないでくれる。それが『トロット・ガールズ・ジャパン』のオーディションを受ける前と全く違うところだなと思うので、すごくありがたいですね。
――福田さんはいかがですか?
福田:本当にその通りだと思います!
――皆さんのコメントを総括しましたね(笑)。
一同:(笑)
■『トロット・ガールズ・ジャパン』
『トロット・ガールズ・ジャパン』は、韓国で絶大な人気を誇る音楽ジャンル「トロット」をテーマにしたオーディション番組。「トロット」は日本の歌謡曲のイメージに近く、オーディションの出場者たちは昭和から平成にかけての名曲を歌唱した。第1回大会は福田未来が激戦を制し、見事優勝を果たした。