今回のコンテストは、学生が生成AIに触れ、体験的に学ぶことで、AIスキルの重要性を理解すると共に、その習得に向けた機会とすることを目的としたもの。
NECは、生成AIの中核であるLLM(大規模言語モデル)として独自開発した「cotomi」の提供および参加者に対する生成AIを実践的に活用するための教育を実施した。
○コンテスト開催の背景
現在、生成AIをはじめとするAI技術の進展は極めて急速であり、多くの産業分野でその応用が進んでいる。AIの適応領域の広さから、あらゆる分野において高度なAIスキルを持つ人材へのニーズが高まっており、高度AI人材の育成が急務となっている。
科学技術分野で活躍できる人材を輩出する東工大、知と癒しの匠を創造する医科歯科大、先進AIで社会価値を創造するNECは、今回のコンテストを通じて高度AI人材の育成・AI市場全体の活性化に向けて貢献する。
NECは、cotomiの使い方指導やその応用を議論するアイデアワークショップの開催、約1か月のハッカソン期間でのcotomi利用のサポートなどを通して、コンテストの運営を支援した。
○コンテストの概要
コンテストは、8月8日~9月11日の期間で行われ、参加者視点での何かしらの困りごとを解決するアプリケーションを、NECが開発したLLMを活用して開発。技術的観点だけでなく、誰にどのような価値をもたらすアプリケーションなのかを総合的に評価することで、社会に役立つAIを開発する人材の育成に貢献した。
コンテストの最優秀賞には、アプリタイトル「Ciary(キャリー)」という日記を分析することで、ユーザーの活動を記録し、医学的症状を特定する機能を提供するアプリが選ばれた。
NECは、さまざまな社会課題に対して、大学をはじめとするアカデミアと連携したオープンイノベーションを推進しており、今後もAI分野における研究・開発に留まらず、その活用人材の育成に注力し、社会全体・AI市場の活性化に貢献していきたい考え。