キーコーヒーが5月13日、「2025年夏に流行するアイスコーヒー」についての発表会を開催。コーヒーのプロフェッショナル資格「コーヒー鑑定士」が近年のコーヒーのトレンドから、今年夏に流行するアイスコーヒー』を予想、見た目も味も"新しいアイスコーヒー"を紹介した。
○注目キーワードは「2050年問題」「シングルオリジン」「カフェインコントロール」
解説してくれたのは、日本に約50名しかいないコーヒーのプロフェッショナル資格「コーヒー鑑定士」を保有する、同社市場戦略チームの藤田靖弘氏。
藤田氏は、近年のコーヒー市場で注目の3つのキーワードについて解説した。まず1つめのキーワードは「コーヒーの2050年問題」。これは、地球温暖化など気候変動等の影響で2050年にはコーヒー豆の中でも高品質の「アラビカ種」のコーヒー栽培に適した土地が半減してしまうというもの。コーヒーが生産できなくなっている危機が近い将来起こるとされている。
2つめのキーワードは「シングルオリジン」。コーヒーは生産国で分類され、「ブラジルのコーヒー」、「コロンビアのコーヒー」などと呼ばれるが、近年ではこれまでの「ブレンド」ではなく、その豆単体についてさらに細かく「どのような農園で」「誰が作ったのか」「どのように生産をしたのか」などについても知った上で飲むトレンドになってきているという。
3つ目のキーワードは「カフェインコントロール」。これまでカフェインを避ける人といえば妊婦さんなど事情がある人という印象が強かったが、近年では「夜はカフェインを控え、ぐっすり眠りたい」など、シーンに応じてカフェイン摂取の有無を変えるなど多様的なニーズが生まれてきている傾向があるという。
さらに藤田さんは以下のように話す。「近年は異常気象からの猛暑により、暑さを感じる日が増え、ホットよりもアイスコーヒーを飲む人が増えています。私も1年を通してアイスコーヒーを飲みますが、夏は冷房・冬は暖房を使うため常に乾燥を感じています。
近年ではSNSの存在もあり「映え」を意識してカフェを選ぶ人も多いことに触れた藤田氏。さらに「データを見ても若い人ほどアイスコーヒーを好む傾向にあり、特にZ世代はホットよりもアイスコーヒーを好むようです」とも。
○2025年に流行が予想されるアイスコーヒーは?
ここまでの話を踏まえ、「猛暑によりアイスコーヒー需要が高まっていること」「シングルオリジンを好んだりカフェインコントロールなど多様性が増していること」、そして「映え」も意識した情勢を踏まえ、藤田氏は2025年のアイスコーヒートレンドを予想。
2025年の夏に流行するのは「フレーバーアイスコーヒー」と藤田氏は発表。
フレーバーアイスコーヒーは、嗜好性と止渇性(喉を潤すこと)を両立したアイスコーヒーだという。
「たとえば紅茶にはフルーツを入れたりフレーバーシロップを入れることがありますが、コーヒーにもそうすることでよりデザート感覚で飲むことができるようになります。それがフレーバーアイスコーヒーです」と藤田氏。
キーコーヒーでは業務用にニュージーランド発のフレーバーシロップ「SHOTT」を販売している。人工着色料や香料、甘味料は不使用でHACPPやBRC、ハラル認証なども取得しており幅広い層が安心して飲むことができる自然の素材を生かしたシロップだ。フレーバーは11種類もあり、組み合わせて楽しむこともできる。
○フレーバーアイスコーヒーが楽しめる飲食店
そんなSHOTTを使用したフレーバーアイスコーヒーは、現在「CAFÉ STAND(カフェスタンド)」(世田谷区上用賀)、「やおりんカフェ新宿店」(JR新宿駅中央東口改札)、「うのまち珈琲店 渋谷店」(西武渋谷店A館B2Fカジュアルレストラン街セタンジュ)の3店舗で楽しめる。
今後も取り扱い店舗は増える予定だというが、お店を訪れることが難しいという人でも自宅で手軽にフレーバーアイスコーヒーを楽しむ方法があるとキーコーヒー購買部 購買チーム主任の北 愛夢氏は話す。
「市販のかき氷シロップをアイスコーヒーに加えていただくと手軽にフレーバーアイスコーヒーが自宅でも楽しめます。たとえば、メロン味やレモン味、ブルーハワイなども合いますよ。いくつかの種類を組み合わせてみて自分の好みのフレーバーアイスコーヒーを見つけてみてくださいね。ホットコーヒーにも合いますよ」
さらに藤田氏からの「映え」のアドバイスが。「フレーバーシロップ、ミルク、アイスコーヒーの順番に入れると比重の関係でキレイな層になるんです。一番上にミントの葉を乗せてもかわいらしいです」。
この夏はコーヒーの新しい味わい方を試してみて!