ヤマハ発動機が「MTシリーズ」の世界観をリアルに味わえるイベント「The Dark side of Japan Night Meeting 2025」を開催した。夜のバイクイベント開催は珍しいが、現地では何が起こっていたのか。
ナイトミーティング開催の狙いは?
「The Dark side of Japan Night Meeting」の開催は今年で2回目。「MT-09」の誕生10周年を記念して初開催した昨年のイベントには総勢700人のファンが駆けつけた。その盛況も後押しとなり、2度目の開催の運びとなった。
イベントの大きな特徴は、メーカー主催としては珍しい「ナイトミーティング」であること。「Dark side of Japan」(以下DSOJ)が「日本の夜」を意味しているということが、夜開催の大きな理由となっているに違いない。
では、ナイト開催ならではのメリットとは何か。
例えば来場者は、来場時や帰宅時に夜の街を走行しなければならないが、「MTシリーズ」のPVでも表現されているように、これ自体がすでにバイクの世界観そのものといえる。つまり、ナイト開催にすることで、ミーティング会場はもちろん、ミーティングに出かける瞬間から帰宅するまでの全ての時間が、MTシリーズの世界観に触れるユーザーエクスペリエンスとなる。この点は、ヤマハも当然狙っているはずだ。
メイン会場の屋内コースはMTシリーズの魅力が凝縮
そんな「The Dark side of Japan Night Meeting 2025」の会場となったシティサーキット東京ベイには、どんな催しが用意されていたのか。紹介していきたい。
メイン会場となったのは屋内コースだ。ここにはMTシリーズの車両展示コーナーや物販コーナーが用意された。
フロア中央には、排気量順に円を描いて配置された5台のMTシリーズが。間近でじっくりと車体を見たり、実際にまたがってライディングポジションを確認したりすることができた。
多くの来場者が関心を寄せていたのが、物販コーナーに用意されたオリジナルグッズだ。昨年は開始1時間も経たないうちに完売したというファン注目のアイテムだが、今回はキャップとTシャツというラインアップだった。
今回、ヤマハが最も力を入れていたのがプロジェクションマッピングだ。ロゴや文字、模様でDSOJを表現したプロジェクションマッピングが投影されたフロアは雰囲気満点。来場者をあっという間にDSOJの世界観へと引き込んでいった。
ミーティングの華といえばバイク好き同士のバイク談義
屋外コースでは、気になるバイクの前にヤマハオーナーたちが集まり、バイク談義で盛り上がる姿が多く確認できた。こうしたバイク好き同士の交流もミーティングの魅力のひとつだ。
天気が心配された中、約650人が駆け付けた今回の「The Dark side of Japan Night Meeting 2025」。
安藤康之 あんどうやすゆき フリーライター/フォトグラファー。編集プロダクション、出版社勤務を経て2018年よりフリーでの活動を開始。クルマやバイク、競馬やグルメなどジャンルを問わず活動中。 この著者の記事一覧はこちら