日本労働組合総連合会は5月15日、「社会保障に関する意識調査2025」の結果を発表した。調査は2月28日~3月7日、15歳以上で自営業・フリーランスを除く働く男女1,000人を対象に行われた。


まず、現在の生活に満足しているか聞いたところ、「満足」は16.4%、「やや満足」は43.3%となった。

将来についてどのくらい不安を感じるかについては、「非常に不安を感じる」が27.6%、「やや不安を感じる」が39.1%という結果になっている。

将来について不安を感じている人に、具体的な内容を尋ねてみると、「老後の生活」(57.3%)や「預貯金など資産の状況」(51.6%)が半数を超えた。

次に、社会の成長について、「格差はあっても力強く成長する社会」と「緩やかな成長でも格差の小さい社会」のどちらが理想とするか尋ねてみた。その結果、「緩やかな成長でも格差の小さい社会」が62.3%で優勢となった。

老後の生活について「生涯現役で活躍できる社会」と「引退しても老後が安心な社会」のどちらが望ましいか尋ねると、「引退しても老後が安心な社会」が67.3%と多数となった。

年金制度について気がかりなことについて聞いてみると、「将来の老齢年金受給額の見通し(将来、自分が受け取ることができる年金の支給額)」が49.8%、「年金制度の長期的な持続性や課題(これから先、年金制度はなくならないのか)」が49.1%で上位となった。

最後に、これからの年金について必要だと思うことについて質問したところ、「国民にわかりやすい制度設計と十分な情報提供」が46.2%で最も高い結果となった。
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