高度にインターネットが発達した現代では、知りたい情報をすぐに検索して調べることができる。一方で、本を読むことで得られる想像力やインスピレーションも重要だ。
"本でしか得られない情報"もあるだろう。そこで本連載では、経営者たちが愛読する書籍を紹介するとともに、その選書の背景やビジネスへの影響を探る。

第6回は、オープンソースソリューションプロバイダーであるレッドハットの代表取締役社長を務める三浦美穂氏。三浦氏はマッチングアプリで出会った男女の人間ドラマと、現代のリアルな価値観を描くミステリーチックな辻村深月氏の恋愛小説『傲慢と善良』(朝日新聞出版)を選んだ。

ジェーン・オースティンの小説『Pride and Prejudice(高慢と偏見)』に着想を得たという同書は、アプリで出会った男女の婚約とすれ違いや嘘を通じて、人間が持つ傲慢と善良の両面を描く。単なる恋愛小説には収まらない人間模様が魅力的なストーリーを生み出している。

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