6月25日~27日の3日間、東京ビッグサイトで開催されている「第2回 観光DX・マーケティングEXPO」。インターネットイニシアティブ(IIJ)は昨年に続いてこの展示会に出展し、訪日外国人向けのプリペイド型SIM「Japan Travel SIM」をアピールしていました。


○市場は拡大しているが競争も厳しくなっているという訪日外国人向けSIM

「観光DX・マーケティングEXPO」は、今回で第2回となる、観光・宿泊・旅行業界の課題解決をテーマにした展示会。同時開催の「国際ウェルネスツーリズムEXPO」とともに、観光業/宿泊業の課題解決のための最新トレンドとソリューションが集まっています。2024年は5月上旬に開催されましたが、今年は6月末に時期を移しての開催となりました。

IIJがこの展示会への出展で目的としているのは、訪日外国人向けのプリペイド型SIMサービス「Japan Travel SIM」の販売代理店獲得。「Japan Travel SIM」は家電量販店やコンビニエンスストア、ドラッグストア、鉄道駅構内の売店などで販売されていますが、この販路を拡大したいというわけです。

この日ブースにいらっしゃった同社モバイルサービス事業本部 MVNO事業部 営業企画1部 営業課 課長代行の山本眞実さんと同課の諏佐湧也さんにお話を聞きました。諏佐さんは昨年も本EXPOの会場で来場者対応を行っていたそうですが、出展によりリードは獲得でき、その後の商談にもつながったそうです。ただ、お二人によれば、販路は拡大して販売ボリュームも増えているものの、新たな競合サービスの参入もあって競争環境は厳しくなっているとのこと。

直近の「Japan Travel SIM」の現状はというと、取扱店の拡大はあったものの、サービス内容は2023年1月~2月に利用手続きの簡素化と容量ラインアップの拡充、eSIM対応を行って以来、大きな変化がありません。現在のサービスに対してユーザーから寄せられている要望としては、使い放題サービスの提供を求める声が多いというお話でした。またもうひとつ、音声SIMの提供の要望も多いそうですが、こちらは本人確認や審査が必要になるため、現在のルールでは提供が難しいようです。

こういった要望への対応や今後のサービス拡充について、具体的な将来の計画は教えてもらえませんでしたが、いろいろと計画していることはあるそうです。
より便利なサービスになっていくことを期待したいところです。
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