米Googleは7月8日(現地時間)、メールサービス「Gmail」に新機能「配信登録を管理」(Manage subscriptions)を追加した。メールマガジンや販促メールなどの購読を一か所で簡単に管理・解除できるようにする機能で、Web版およびモバイルアプリ(Android、iOS)に順次提供が開始される。


今日のネットユーザーは、オンラインショップやオンラインサービス、アプリを利用する中で、数多くのメール配信に登録している。それらを利用している間は役立つ情報でも、次第に読まなくなったブログや利用しなくなったアプリからの更新情報、いつ登録したか覚えていないようなショップのセール情報などが大量に受信トレイに送り込まれてくるようになる。

配信を停止するには、メールの末尾にある小さな「配信停止」リンクを探し出し、リンク先のWebページで数ステップの手続きを踏む必要がある場合が多く、この手間が億劫で後回しにしてしまいがちだ。結果、重要なメールが大量の広告メールに埋もれてしまうという問題が発生していた。

Googleは昨年、メールを開くと件名の横に「登録解除」ボタンを表示する「ワンクリック解除」機能を導入し、この問題の解決を図ってきた 。今回の「配信登録を管理」は、それをさらに一歩進め、個別のメールごとではなく、購読登録しているメールを一覧で管理できるようにし、受信トレイの整理を支援する機能である。

具体的な解除方法は、

Web版では、左側の[その他]をクリック。
続いて[配信登録を管理]をクリックし、一覧を表示。
送信者ごとの項目で、最近送信されたメールの数の横にある[登録解除]をクリックして解除する。

モバイルアプリでは、左上のメニューアイコン(三本線) から [配信登録を管理] を選択し、送信者の横にある [登録解除] をタップする。

「配信登録を管理」ページでは、どの送信者からどれくらいの頻度でメールが届いているかが一目で把握できる。配信を停止するかどうか迷う場合は、リスト上の送信者名を選択することで、その送信者から最近届いたメールをまとめて確認することもできる。
これにより、「最近このショップで買い物したか」「このニュースレターはまだ読む価値があるか」といった判断がしやすくなる。

この機能は、メーリングリストの操作(購読、購読解除、ヘルプなど)を標準化された形式でメールに記述する方法をまとめた「RFC 2369」に基づいている。多くのメールは簡単な操作で配信停止できるが、一部の送信者は自社のWebサイトへ移動して手続きを行うよう要求する場合がある。そのような煩雑な操作が求められるケースに対して、Gmailは「代わりにブロック」(Block instead)という選択肢も用意している。
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