ファミリーマートは8月26日、プライベートブランド「ファミマルKITCHEN」辛旨冷凍食品の過去の購買データ(2024年7月~2025年6月)をもとに、消費者の傾向を発表した。
○年間ランキング1位は「ビャンビャン麺」
「香酢が効いた旨辛たれビャンビャン麺」(321円)が、ファミマルKITCHENの辛旨冷凍食品のカテゴリの年間売上数量で1位となった。
幅広のもちもち麺に、ウーシャンフェンと唐辛子の辛みと、香酢の酸味と甘みがきいたタレが絡むビャンビャン麺は、別添の花椒香油パックをかけると、さらにしびれる味わいが楽しめる商品。
そして2位、3位には、「麺屋こころ監修台湾まぜそば」(321円)、「濃厚だれがもちっと麺によく絡む汁なし担々麺」(289円)と続いた。これらは1年間で200万食以上を売り上げた人気商品。4位以下の商品は、トップ3とは大きな差があり、辛旨系の中でも人気商品が固定化している傾向が伺える。
名店「麺屋こころ」監修の台湾まぜそばは、もちもちとした太麺に、サバ・イワシなどの魚粉の旨みを感じる辛うま醤油ダレが特徴。ガーリックパウダーでお好みの味を楽しめる。
濃厚だれがもちっと麺によく絡む汁なし担々麺は、肉の旨みとごまのコクが濃厚な担々たれが、もちっと食感の麺によく絡む汁なしの担々麺。別添で豊かな香りが特徴の青花椒を加えた特製花椒入り唐辛子パック付き。
リピート買いの実態を大公開
リピート頻度が最も多い商品は、麺屋こころ監修台湾まぜそばとなった。特に、年間12回以上購入する熱狂的なファンは約8%も存在し、これは他の商品と比べて突出して高い数値となっている。このことから、同商品は一度食べるとやみつきになる魅力があり、非常にロイヤリティの高い顧客層を掴んでいることがわかる。
○「辛いものガチ勢」は東海地方に集結
日本の各地域におけるファミマルKITCHEN辛旨冷凍食品売上ランキングと売上金額を分析した結果、辛いもの好き、通称「辛いものガチ勢」が最も集結しているのは、東海地方だった。東海地方の辛いもの消費は突出している。
データによると、東海地方の辛い商品の売上は他の地域と比較して高い傾向にある。多くの地域でビャンビャン麺が1位を獲得する中で、東海地方では台湾まぜそばが首位を獲得している。特に、台湾まぜそば発祥の地である東海地方での強さは顕著に表れており、2位のビャンビャン麺の1.2倍の数量を売り上げている。地域に根付いた食文化が購買行動に強く影響しており、これは地域に根差した辛い味が深く支持されている証拠と言える。関東地方や近畿地方といった日本の二大市場も辛い商品の売上が高いが、これはこれらの地域の市場規模の大きさに起因する部分が大きいと考えられる。しかし、東海地方はこれらの巨大市場に匹敵するレベルで辛いものが消費されており、その購買意欲は非常に高いと言える。今回の分析から、東海地方は他の地域と比較して辛いものが非常に人気であることが明確になった。
○ファミマルの辛旨冷凍麺
ファミマルではこのほかにも、「つぶつぶ明太子ソース和風明太子」(348円)や「にんにくと唐辛子の旨みペペロンチーノ」(298円)、「豆板醤と花椒の辛味が効いた冷やし担々麺」(429円)、「味仙本店監修台湾ラーメン」(321円)といった辛旨冷凍麺を多数取り揃えている。