ネスレ日本は9月2日、「ネスカフェドルチェグスト」ブランドの最先端モデルである「ネスカフェ ドルチェ グスト ネオ」を発売する。日本で初めて1台で3つの異なる抽出方法に対応、さらにコーヒーポッドはホームコンポストで土に還る紙製のものを採用した。

○日本のコーヒー市場をけん引してきたネスカフェ

メディア向けに開かれた発表会で、ネスレ日本の常務執行役員で飲料事業本部長の島川基氏は、「そもそもネスカフェの歴史は1930年代初頭にブラジルでコーヒー豆が大豊作になったことから始まりました」と話す。当時は価格が暴落、豆の海洋投棄。焼却問題が発生したことからブラジル政府がネスレに問題解決を依頼したという。

1938年には長期保存が可能なソリュブルコーヒー「ネスカフェ」をスイスで販売開始、その後日本でもインスタントコーヒーやコーヒーマシンを販売。日本にアイスコーヒーの文化を広めたり、「違いの分かる男」シリーズのCMなど、さまざまな形でコーヒー市場をけん引してきた。

中でも「ネスカフェ ドルチェ グスト」は日本で一番売れているカプセル式コーヒーメーカーとなり、世界80か国で展開、累計出荷数は400万台にもなるそうだ。そんな中、9月2日からは新マシン「ネスカフェ ドルチェ グスト ネオ」が登場する。島川氏は「ネスカフェ ドルチェ グストの歴史の中で最大のイノベーションだと思う」と胸を張る。
○プロのバリスタ並み!? 1台で3つの抽出方法が可能

続いて登壇した、飲料事業本部 コーヒーシステム&スターバックスCPGビジネス部 山敷 千織氏が製品について説明。「コーヒーの抽出方法は多岐に渡りますが、プロのバリスタはさまざまな技術を駆使して、その時々でお客様が最も飲みたい1杯を提供します。そんな技術をネスカフェ ドルチェ グスト ネオは1台で実現しています」と話し、3つの抽出方法があると説明。

操作方法は簡単で、紙製のコーヒーポッドをマシンにセット、蓋を閉めてボタンを押すだけ。
マシンがコーヒーポッドを自動認識し、それぞれの味わいに適した抽出方法でコーヒーを完成させてくれるのだ。

「高圧エスプレッソ抽出」モードでは、最大15気圧のモジュラー高圧抽出システムを採用し、イタリアンスタイルの濃密なクレマが浮かぶなめらかな質感と濃厚な味わいのエスプレッソが完成する。

「アメリカーノスタイル抽出」はエスプレッソにお湯を加える飲み方。エスプレッソのコクがそのままに、澄んだお湯で仕上げることですっきりまろやかな口当たりになる。

「ドリップスタイル抽出」は圧力を最低限まで抑え丁寧に抽出したもの。プロのバリスタがハンドドリップで淹れたような香り豊かな一杯になる。

コーヒーポッドはホームコンポストで土に還る


使用済みのコーヒーポッドはマシン内に溜まったものを取り出し捨てるだけでOK。「ネオ」からは使用済みのコーヒーポッドはコンポストが可能となった。たとえば自宅に家庭用コンポストがあれば、約6カ月で土に還るという。

○製品ラインナップは7種類、専用ミルクフォーマーも

9月2日から登場するネスカフェ ドルチェ グスト ネオは、全国の家電量販店・通販サイト等で発売される。価格は2万2,000円。本体カラーはクラシックホワイトとミッドナイトブラックの2色。
専用コーヒーポッドは7種類を展開、うち4種類はスターバックスコーヒーのラインナップとなる(12個入り/各954円もしくは1,272円)。スターターセットなどセット品も。

別売りで専用ミルクフォーマー「ネスカフェ ドルチェ グスト ミルクフォーマー」(9,900円)も登場、本格的なふわふわミルクによりカフェラテも楽しめるようになる。

○代官山で体験イベントも開催

8月28日から31日までは、TENOHA代官山(東京都渋谷区代官山町20番12号 Forestgate TENOHA棟)で体験イベント"ネスカフェ ドルチェ グスト ネオ 「五感で味わう、未来のおうちカフェ展」"を開催。このイベントでは製品の特長や楽しみ方を体験することができる。

たとえば、コーヒーメーカーの抽出テクノロジーをダイナミックに表現した3Dホログラム映像や、コーヒーの木をモチーフにした装飾から好みのコーヒーポッドを"収穫"し試飲できる仕掛けなど、楽しみながら「ネスカフェ ドルチェ グスト ネオ」について体感できる。

試飲は2階のカフェスペースでくつろぎながら楽しむことができる。カフェ感覚で訪れるのもよさそうだ。
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