Fujitakaは8月27日、「喫煙スペースの有無が飲食店やホテルの集客に与える影響」に関する調査結果を発表した。調査は2025年8月8日~8月9日、飲食店やホテルを月1回以上利用する20代~60代の男女330名を対象にインターネットで行われた。
○喫煙スペースの有無が利用意向にどの程度影響するか
「喫煙スペースの有無は、飲食店やホテルの利用意向にどの程度影響するか」を尋ねる設問への回答では、1位が「大きく影響する」で22.7%、2位が「影響する」で22.4%、3位が「少し影響する」で16.7%という結果になった。1位~3位の回答を合計すると回答率60%を超える形となり、飲食店やホテルを月1回以上利用する20代~60代の男女の6割以上にとって喫煙スペースの有無は、飲食店やホテルの利用意向に少なからず影響することが明らかになった。
なお喫煙者・非喫煙者別で回答をみると、喫煙者は1位が「影響する(26.1%)」、2位が「大きく影響する(24.2%)」、3位が「少し影響する(20.6%)」となり、1位~3位の回答を合計すると回答率70%を上回り、喫煙スペースの有無が、より顕著に飲食店やホテルの利用意向に影響することがわかった。逆に非喫煙者は、1位が「全く影響しない(27.3%)」、2位が「大きく影響する(21.2%)」、3位が「影響する(18.8%)」となり、2位と3位の回答と「少し影響する(12.7%)」という回答を合計しても、回答率は52.7%に留まり、喫煙者ほどは喫煙スペースの有無が、飲食店やホテルの利用意向に影響しないことが明らかになった。
分煙されていたことで印象が良くなった経験があるか
次に「喫煙スペースが設けられ分煙されていたことで、その飲食店やホテルの印象が良くなった経験はあるか」を尋ねる設問の回答では、「ある」が68.2%、「ない」が31.8%という結果になり、7割弱が喫煙スペースが設けられ分煙されていたことで、その飲食店やホテルの印象が良くなった経験があることがわかった。尚、この設問の回答は喫煙者・非喫煙者別で回答をみても傾向は同様だった。
○喫煙スペースの有無による再訪の可否
続いて「喫煙スペースがないことで、飲食店やホテルへの訪問を控えた・リピートしなかったことはあるか」を尋ねる設問への回答では、「ない」が59.7%、「ある」が40.3%という結果になった。この結果から、月1回以上利用する20代~60代の男女の内、4割以上の人が、喫煙スペースがないことで、飲食店やホテルへの訪問を控えた・リピートしなかった経験があることがわかった。さらに喫煙者・非喫煙者別でみると、回答の傾向が顕著に異なり、喫煙者は、「ある」が55.8%、「ない」が44.2%という結果であったのに対し、非喫煙者は、「ない」が75.2%、「ある」が24.8%という結果になった。この結果から、喫煙者は半数以上がこうした経験を有しており、喫煙スペースがないことが、飲食店やホテルの再訪を阻害する要因のひとつとなっていることが明らかになった。
○喫煙スペースに求める条件
調査の最後、「喫煙スペースに求める条件」を尋ねる設問の回答で多かったのは、1位が「非喫煙者に配慮した場所・設計」で54.2%、2位が「煙が漏れない密閉構造」で52.7%、3位が「清潔感」で50.3%という結果になり、非喫煙者への配慮に関連した条件が上位に並ぶ結果となった。また、喫煙者・非喫煙者別で回答をみると、非喫煙者は全体と同様の傾向となっていたが、喫煙者は1位が「清潔感(58.8%)」、2位が「空気清浄機能(49.7%)」、3位が「空間の広さ(45.5%)」と、喫煙スペースとしての快適性に関連する条件が上位に並ぶ結果となった。