パンの常識が文字通りひっくり返る新シリーズがファミリーマートから登場する。その名も「オモテもウラもおいしいパン」だ!……えっ、なになに? どういうこと!?
10月7日から全国発売されたこのシリーズ、要するに表はおなじみの人気パンなんだけど、ひっくり返すとなんと裏側が“クイニーアマン”になっているらしい。
ということで、気になる実物をさっそく試食。"あのお方"をおむすびアンバサダーに抱えるファミマだけど、まさかパンのほうも二刀流とは。さすが、やりおる!
「オモテもウラもおいしいパン」シリーズを実食!
ファミマから新たに登場した「オモテもウラもおいしいパン」シリーズ。冒頭で裏が"クイニーアマン"になっているとお伝えしたが、一応お伝えしておくと、このクイニーアマンとはフランス・ブルターニュ地方の伝統菓子のこと。名前はブルトン語で「バターの菓子」という意味で、発酵バターと砂糖を折り込んだ生地をカリカリにキャラメリゼして焼き上げるという特徴がある。
外側はカラメルのパリパリ感、ほろ苦さが際立ち、中はしっとりもちもち。さらにバターの香りと甘じょっぱさがじゅわっと広がるという、なんとも罪深いお菓子だ。そんなクイニーアマンをファミマの人気パンの“裏側”に仕込むなんて、もはや反則のレベルの合わせ技では? 贅沢なムードがプンプン香るぜ……!
今回登場するのは「デニッシュメロンパン×クイニーアマン」「チーズケーキデニッシュ×クイニーアマン」「アップルパイタルト×クイニーアマン」の3種類。字面からしてすでに美味しさが担保されている感じはするが、さっそくそれぞれ食べてみよう~!
「アップルパイタルト×クイニーアマン」
まずは「アップルパイタルト×クイニーアマン」から。中身はこんな感じ。
気になる裏面は……
おお~! めっちゃクイニーアマンじゃん! 一瞬で別のお菓子に差し替わったかのような変わり身の早さ。
並べてみると、やっぱり全然違う……!
実際に食べてみると、まずはりんごのナチュラルな甘みと爽やかな酸味が広がり、その後からバターとカラメルの深いコクが押し寄せてくる。めちゃくちゃウマい! りんごの酸味とタルトの香ばしさが後味をキュッと締めてくれているので、濃厚な甘みは感じるものの、重くは感じないというグッドバランスに仕上がっている。
そして何より、やっぱり食感的な楽しさね。タルトのホクホク感とクイニーアマンのカリカリ感がそれぞれ引き立っているのだが、それが徐々に口内で混じり合っていくという新感覚。個人的には温かい紅茶と合わせたくなるような味わいだ。
「デニッシュメロンパン×クイニーアマン」
続いて「デニッシュメロンパン×クイニーアマン」。
対比させてみると……
やっぱり別人……!
実際に食べてみると、これも相当ウマい……! メロンパンのサクッ! とした表面の生地と、クイニーアマンのパキッ! とした裏面の生地。全然食感が違うのに、なぜこうもまとまりがあるのか。中身はデニッシュの層がふんわりと広がっており、本当にいろんな食感が楽しめる。そしてメロンパンの上品な甘さの後から追いかけてくる、じゅわ~っとしたバターの香り。
これを食べたあとに普通のメロンパンに戻ったら、ちょっと物足りなさを感じてしまうのでは……? と、半ば本気で心配してしまうほどの贅沢感である。
「チーズケーキデニッシュ×クイニーアマン」
ラストは「チーズケーキデニッシュ×クイニーアマン」。これ、個人的には今回の大本命。デニッシュの上にはチーズケーキがドンッ! と鎮座している。
で、もちろん裏側はカリッとしたクイニーアマン仕様。
断面はこんな感じ!
実際に食べてみると、ただ甘いだけではなく。むしろチーズの塩気とカラメルの風味が波状的に攻めてくる! 口の中で「甘い」「しょっぱい」「香ばしい」の三重奏が鳴り響く。いや……めちゃくちゃいいな、これ! ウマ~~~!!!!
ふわっ&サクッとしたデニッシュ生地とクイニーアマンのカリカリ生地のコントラストが、他2品以上に際立っている気がする。デニッシュ部分が軽やかなので、味わいは濃厚なのにスッと食べられてしまう不思議さもある。甘じょっぱ党であれば、これは絶対食べておくべき一品。多分これ、生ハムとか乗せてアレンジしても絶対ウマいと思う。
「裏側をクイニーアマンする」という発想に改めて脱帽。イチ消費者として、表面のビジュアルとかは確かに気にしていたかもしれないけど、パンの裏側について考えを巡らせたことはなかった。