中日は柳裕也をはじめ投手陣には実力者を揃えている(C)産経新聞社

 いよいよプロ野球開幕ウィークに入り、各チームの陣容が粗方見えてきた。本稿では中日の先発ローテーションについて現状をまとめ、開幕から数カードの先発予想を立ててみたい(データは3月26日現在)。

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■現状「当確」は4名

 すでに開幕投手に指名されている柳裕也をはじめ、涌井秀章、ウンベルト・メヒア、小笠原慎之介の4名は開幕ローテ入りが確定的。3月29日の開幕戦(ヤクルト戦@神宮球場)から前述の順番で登板予定で、小笠原が4月2日の本拠地開幕ゲーム(巨人戦@バンテリンドームナゴヤ)に臨む。

 この4名はキャンプから順調に調整を進め、オープン戦でも好投が続いた。いわば“文句なし”の人選である。

■残り2枠はケガからの復帰組か

 一般的に開幕ローテは最初の2カード・6試合分を指すので、残りは2枠。ここには大野雄大と梅津晃大が入る見込みだ。

 かつての沢村賞左腕・大野は左肘の手術明け、高いポテンシャルを誇る梅津は右肘のトミー・ジョン手術明け2年目と、春先からのフル回転は考えづらい状況。4月3日に大野、4日に梅津が投げるとしても、それぞれ登板翌日の登録抹消が現実的か。

■2軍で控える先発候補は?

 6枠が埋まったとて、閉幕まで同じ投手でローテを回ることは不可能。2軍に控える投手たちの力が必要な時期は必ずくる。

 筆頭候補は松葉貴大か。ウエスタン・リーグで2試合に先発し、計14イニングで自責点はわずか1。

安定感抜群のピッチングは健在で、1軍の先発陣に万が一アクシデントがあったら真っ先に呼ばれるのは間違いない。

 若手では根尾昂、仲地礼亜の2000年生まれコンビが挙がるだろう。根尾はオープン戦終盤に開幕2軍が決まったものの、投手転向3年目でいよいよ本格化の雰囲気が漂う。仲地は3月19日の楽天戦(岡崎)で先発に抜擢されると、6回2失点(自責0)の好投。ローテ候補に割って入ってきた。

 そして、髙橋宏斗の存在を忘れてはならない。

投球フォームが固まらず2軍での調整に回ったものの、元々は開幕投手候補に入るほどの投手。復調の時を待ちたい。

■中日:先発ローテーション予想

・3月29~31日 ヤクルト戦@神宮 : 柳、涌井、メヒア
・4月2~4日 巨人戦@バンテリンD : 小笠原、大野、梅津
・4月5~7日 広島戦@マツダ : 柳、涌井、メヒア
・4月9~10日 DeNA戦@横浜スタジアム : 小笠原、松葉or根尾or仲地
※中止によるスライド等は考慮せず

[文:尾張初]