細川はキング独走の6号マークと好調に飛ばしている(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext

 中日は4月29日に行われたDeNA戦(バンテリン)に11-1と大勝。今季最多タイの15安打11得点と打線が爆発した。

 3回に打撃好調なカリステが適時打で先制すると、4番・中田翔も右前に運び2点適時打をマーク。

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 5回までに7得点を奪い、ゲームの主導権を握ると存在感を示したのは5番を務める細川成也だった。

 3回にも適時二塁打を放っていたが、6回一死満塁の好機に2番手・森唯斗の高めに浮いたチェンジアップを捉えると左翼席に放り込んだ。自身初のグランドスラム。背番号55はゆっくりとダイヤモンドを1周、喜ぶナインに迎えられた。

 この日は5打数3安打5打点の大暴れ、直近5試合で3発を放ち、両リーグトップの6号をマークと右の長距離砲として存在感を高めている。

 昨年現役ドラフトでDeNAから中日に移籍。140試合に出場、チームトップの24本塁打をマークと才能を開花させた。

 一方、今季ここまで好調をキープしている要因としては、巨人から移籍してきた中田翔の存在も大きいといわれている。

 打点王3度の勝負強い打者が4番を務めることで細川へのプレッシャー軽減にもつながった。

 さらに兄貴分として、巨人時代にも若手ナインに気配りしたことで知られる中田は中日においても鼓舞する役割を率先して果たしているという。細川の長距離砲としての才能を存分に認め、背中を押していることも飛躍につながっているようだ。

 この日は、カリステ、中田、細川のクリーンアップ3人にそろって打点がついたことも大きかった。一時は勢いを落としていたチームもこの大勝で再び貯金1で3位をキープ、”混セ”を盛り上げる快進撃を今後も期待したいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]